三毛門南瓜を市の天然記念物に 豊前市教委 野菜指定珍しく [福岡県]

三毛門小の児童たちが収穫した「三毛門南瓜」=2017年9月4日撮影
三毛門小の児童たちが収穫した「三毛門南瓜」=2017年9月4日撮影
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 豊前市教育委員会は、同市三毛門地区で栽培される「三毛門南瓜(かぼちゃ)」を市の天然記念物に指定することを決め、近く告示する。関係者によると、クスノキやイチョウなどの古木が天然記念物に指定されることは少なくないが、野菜の指定は全国的にも珍しいという。

 三毛門南瓜は最古の渡来種で、ポルトガル人が450年ほど前、カンボジア産のカボチャを豊後(大分県)に伝え、その後三毛門地区で広まったとされる。昭和天皇即位の大嘗祭(だいじょうさい)に献上したほか、戦後には三毛門南瓜音頭が作られ、小学校の運動会や盆踊りなどで地元住民に親しまれている。

 市教委は「歴史的経緯に鑑み、将来にわたり三毛門南瓜の種を保存するため」と指定理由を説明する。

 小学生への栽培指導や三毛門南瓜を使った焼酎造りなどに取り組む「三毛門南瓜保存会」の猫田信広会長(77)は「三毛門南瓜を地域づくりの一つの柱に据え、活性化を図りたい」と歓迎した。

=2018/07/06付 西日本新聞朝刊=

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