避難指示最多18万人超 北九州市 土砂崩れ204件、道路冠水 主要河川で危険水位超 [福岡県]

崩れた土砂が押し寄せた八幡東区豊町の家屋=6日午後1時40分ごろ
崩れた土砂が押し寄せた八幡東区豊町の家屋=6日午後1時40分ごろ
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小倉北区城内の北九州市役所前で冠水した道路を水しぶきを上げて走る車=6日午前7時40分ごろ
小倉北区城内の北九州市役所前で冠水した道路を水しぶきを上げて走る車=6日午前7時40分ごろ
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 梅雨前線などの影響で6日、一部で観測史上最大の豪雨となった北九州・京築地区では、土砂崩れや道路の冠水などが多発した。北九州市を流れる河川で氾濫危険水位を超え、自治体からの最も強い発令となる「避難指示」の対象が市内で18万人超と過去最多になるなど、異例ずくめの豪雨災害となった。気象庁は7日も降雨が続く見通しとして、土砂災害などに注意を呼び掛けている。

 北九州市は土砂災害などで人的被害の危険性が高まったとして、人口の約20%に避難指示(午後8時現在)を出し、避難者数は少なくとも約2400人に上った。気象庁によると、小倉南区空港北町で午前8時半ごろまでの1時間雨量が64ミリ、同区東谷で6日夕方までの24時間雨量が約350ミリ、行橋市で同約275ミリといずれも観測史上最大を記録した。

 北九州市内では午後8時現在で床下浸水91件、土砂崩れ204件など被害が454件に上った。戸畑区菅原で住宅裏の斜面が約20メートル四方にわたり崩れ、土砂やがれきが庭まで押し寄せた。けが人はいなかったが、近くに住む女性(70)は「ドーンという音がして雷かと思って外に出たら土砂崩れだった」と困惑。八幡東区豊町では家屋裏ののり面が崩壊し、近くに住む大下英勝さん(75)は「家を建てるときは頑丈な地盤という話だったが…」と肩を落とした。

 小倉南区葛原高松では増水した川の影響で水道管が破損・漏水。同区で昼間、最大1640世帯が断水した。近くの公園で給水車を待つ住民からは「いつ復旧するのか」と不安の声が漏れていた。

 豊前市によると、同日夕方時点で床下浸水が1件。冠水のため同市内の国道、築上町の県道や吉富町の町道が通行止めに。行橋市と中間市なども夕方までに、避難勧告を出した。

 北九州都市高速も午前7時半ごろから全線が通行止め。北九州市内の小中学校など208校が臨時休校となり、行橋市では午後に開かれる予定だった暴力団追放大会が中止された。

 一方、八幡西区で「用水路に中学生が落ちた」との情報を受けて県警などが一時捜索したが、誤報だった。

=2018/07/07付 西日本新聞朝刊=

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