皿倉山ケーブル再開 「潮風号」はめど立たず 夏休み前、観光地復旧急ぐ 西日本豪雨1週間 [福岡県]

 西日本豪雨では北九州・京築地区の観光地も打撃を受けた。書き入れ時の夏休みを前に復旧作業を急いでいるが、完全復旧にはまだ時間がかかりそうだ。

●門司港レトロ

 門司港レトロ地区の観光トロッコ列車「潮風号」は6日、レールに土砂が流入し運行を停止した。

 「梅雨明けのこれからという時期に運休は厳しい」。潮風号を運行する平成筑豊鉄道の担当者は話す。

 所管する門司港レトロ課によると潮風号は年間10万人が搭乗し、訪日客も利用する重要な観光資源。夏休み期間中は3万人の利用を見込んでいただけに「夏休み前の早期復旧を目指す」とするが、土砂崩れは9カ所に及び復旧のめどは立たない。

●皿倉山

 年間20万人が利用する皿倉山ケーブルカー・スロープカー(八幡東区尾倉)も6日、事務所や駅舎に土砂が流れ込み運休した。車両に被害はなく、約30人の職員総出で復旧作業にあたった結果、13日の再開にこぎ着けた。

 しかし山上まで延びる市道は2カ所崩落し通行止めのままで一部イベントは中止に追い込まれた。市道路維持課は「大雨の影響による通行規制は市内で最大42カ所に及び、通行量が多い県道などの復旧を優先している状況」で、市道の通行止め解除まで影響は残りそうだ。

●平尾台

 カルスト台地の平尾台は北九州市と行橋市を結ぶ県道で崖崩れが発生。北九州市側は復旧しており、千仏鍾乳洞や平尾台自然の郷などの観光施設も平常通り営業している。「目立った被害のない観光地も多い。北九州全体への風評被害がなければいいが…」(市観光課職員)と懸念する声が出ている。

=2018/07/13付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]