新折尾駅舎2階は“飾り” JR決定 公共施設の入居困難に [福岡県]

北九州市が公開している折尾駅のデザイン案
北九州市が公開している折尾駅のデザイン案
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 2020年度に供用開始予定のJR折尾駅(八幡西区)の新駅舎が「平屋」となることが19日、分かった。旧駅舎のイメージを生かしたデザインだが外観上、2階に見える部分は「飾り」となり、使用しない。地元市民団体は2階に図書館や生涯学習総合センターなどの配置を求めていたが、困難な見通しになった。

 JR九州などによると、新駅舎は鉄骨造で床面積は約2640平方メートル。高さは約13メートルで北口の仮駅舎の奥に建設される予定。1916年当時の木造駅舎の外観を可能な限り再現した意匠になる見込みで、2階相当部分は「大きな屋根裏になる」(同社)。北九州市と同社が協議した結果、回遊性と動線を考え、決まったという。

 地元のまちづくり団体などでつくる「おりお未来21協議会」(安井紀義会長)は2012年、駅前のオリオンプラザ(同区北鷹見町)に入居する「母子図書館」と八幡西生涯学習総合センター折尾分館の新駅舎への移転を同市などに要望していた。安井会長は「残念だが、図書館は駅近くの高架下に整備するよう働きかける」と話す。

 2階部分が使われないことに地元からは疑問の声も。「学園&地域交流ネットワーク」の蒔田加代副代表は「駅周辺に市民が憩える場所もない。2階を展望室などに活用してはどうか」と提案する。

 折尾駅の起源は1891年開業の駅で、その後、日本初の立体交差駅となった。2階建ての木造駅舎は長年市民に親しまれてきたが、2013年までに解体された。

=2018/07/20付 西日本新聞朝刊=

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