16歳、棒高跳びで世界狙う 中間高の台信さん、U18日本記録迫る 1年で急成長「東京五輪で金」 [福岡県]

跳躍を披露する台信愛さん
跳躍を披露する台信愛さん
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 高校生から陸上の棒高跳びを始めて才能を開花させ、世界を目指す女子高校生がいる。中間高(中間市)2年の台信愛(だいのぶめぐみ)さん(16)=八幡西区。全国高校総体(26日開幕)の女子棒高跳びに出場する。練習や競技を撮影した動画を活用した練習法で、競技開始1年で18歳以下の日本記録(4メートル2センチ)に、あと12センチまで迫るほどに成長した。「目標は2020年東京五輪代表になり、金メダルを取ること」。大舞台でも緊張しないという強い精神力を武器に頂点を目指す。

 中学時代は走り高跳びで活躍。棒高跳びへの挑戦は高校生からだ。中間高の稲福兼人コーチ(26)=嘉穂東高教諭=は「多くの選手がマスターするのに1カ月はかかるポールの扱いを、1日で習得した」と、当時を振り返る。

 才能を大きく伸ばしたのが、自分で考える練習法だ。練習で足りない部分や、動きの悪い部分など反省点をノートに記録。稲福コーチに改善法を提案する。

 スマートフォンで撮影した動画は最大限に活用する。自分の競技シーンを見て動作を確認するほか、他の選手の研究も怠らない。昨年の総体では上手な選手を撮影。コーチの助言を得て、跳躍後の推進力が増すポールに足を近づける空中姿勢を身に付けた。

 総体出場者を選ぶ北九州地区予選会(6月)では、大会記録を40センチ更新する3メートル80センチの跳躍を見せた。ジャカルタ・アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手権(同)には、中間高から初出場を果たした。

 女子棒高跳びは00年に五輪競技となり、総体では昨年から採用された。福岡陸上競技協会強化部棒高跳び担当コーチの園田佳孝さん(47)は、台信さんが五輪で活躍することを期待する。

 一方、棒高跳びは衝撃吸収マットが数百万円するなど初期投資が高額。けがのリスクもあり、園田さんによると、棒高跳びの女子選手がいる高校は県内で6校という。中間高の練習環境は、陸上部の上妻厚紹監督(59)が整えた。マットは中古を譲り受け、助走路に敷くゴムは、知人の工場の古いベルトコンベヤーをもらい再利用する。

 「(世界記録に迫る)5メートルを跳んで、表彰台の一番高い場所に上りたい」。周囲の支えも得て、伸び盛りの16歳は飛躍を期す。

■健闘、市長に誓う

 全国高校総体の陸上・女子棒高跳びに出場する中間高2年の台信愛さん(16)が、中間市役所を訪れ、福田健次市長に健闘を誓った。福田市長は、練習や競技で使用するポールなどについて質問攻め。台信さんは「応援にきてください」と笑顔で話した。訪問は20日。

=2018/07/22付 西日本新聞朝刊=

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