「投下目標の地だった北九州」語り継ぐ 北九大生グループが長崎へ自転車リレー 長崎原爆の日 [福岡県]

勝山公園から自転車で出発する「太鼓と平和を考える学生連絡協議会」の学生たち
勝山公園から自転車で出発する「太鼓と平和を考える学生連絡協議会」の学生たち
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 長崎原爆の日の9日、北九州市立大の学生グループ「太鼓と平和を考える学生連絡協議会」のメンバーが、小倉北区の勝山公園から自転車で長崎を目指して出発した。当初の投下予定地だった北九州市から約230キロを8人でリレー。各所で「天下泰平(たいへい)」の願いが込められた「小倉祇園太鼓」の音色を届け、15日に長崎市の平和公園に到着する。

 協議会が発足した2010年から毎年続けている取り組み。途中の佐賀県鳥栖市、被爆校舎が残る長崎市の城山小、ゴールの平和公園で小倉祇園太鼓を披露する。

 また、八女市星野村で燃え続ける広島原爆の残り火「平和の火」を事前に採火。バトンのように引き継いで運び、長崎市で原爆犠牲者の慰霊堂にともす。

 炎天下の道のりは楽ではないが、協議会会長の吉村友里さん(21)=3年=は「歩いている人に声を掛けられて趣旨を説明できるなど、自転車ならではのコミュニケーションがある」と話す。高齢者からは「若い人が平和について考えてくれてうれしい」と感謝されることもあるという。

 9日は3年の村岡知保さん(20)と2年の伊藤雄太さん(19)が、小倉祇園太鼓の浴衣姿で「第1走者」として勝山公園を出発。2人は「被爆地になったかもしれない北九州から、平和への願いを伝えたい」と意気込み、最初の経由地である飯塚市に向かってペダルを踏み込んだ。

=2018/08/10付 西日本新聞朝刊=

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