【街 みらい】漫画、芸術で都市再生を 北九大と釜山の学生ら意見交換 [福岡県]

日韓両国の学生がメディア芸術について話し合ったワークショップ=9月22日、釜山市の釜山大(北九州市提供)
日韓両国の学生がメディア芸術について話し合ったワークショップ=9月22日、釜山市の釜山大(北九州市提供)
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 北九州市は、漫画やアニメ、芸術作品などのコンテンツを活用した景観を含む街づくり、都市再生をテーマに、日韓両国の大学生らによる日韓交流プロジェクトを進めている。北九州市立大で公共政策を研究する学生と韓国・釜山市でデザインを専攻する学生らの交流を通じ、両地域のアニメやゲーム、映画などのメディア芸術、観光の新たなアイデアを提案してもらう狙いだ。

「壁に4こま漫画を描いては?」

 「日本ではコンテンツを使った体験型の観光政策が多く、SNS(会員制交流サイト)用の写真を撮って終わる韓国とは違う」

 9月22日、釜山大(釜山市)セミナー室。北九州市立大の学生から、市内にある漫画ミュージアムや地元ゆかりの漫画家、松本零士さんの作品を使ったマンホール設置などの現状報告があった後、釜山大の学生からこんな感想が出た。

 一方で釜山大側は、傾斜地で人口流出が進んだ住宅街の壁を全体的にカラフルに塗装、芸術的な観光地に生まれ変わった釜山市の「甘川文化村」を紹介。日本の学生が「壁に4こま漫画などを描いてはどうか」と提案する場面もあった。

 釜山でのプロジェクトには両大から2、3年の学生約25人が参加。11月には、九州最大級の漫画やアニメなどの祭典「北九州ポップカルチャーフェスティバル」があり、今度は釜山大側がその視察や意見交換を目的に北九州市を訪れる。

来年2月、北九州市に政策提案へ

 北九州市立大の学生は来年2月、市に新たな政策提案を行う予定。市文化企画課は「実際に漫画を読んでいる若い世代だからこそ生まれるアイデアに期待したい」という。プロジェクトを共同で行う同大の田代洋久教授は「北九州では、文化を街づくりにつなげる取り組みを強化しており、それにつながるような日韓交流などを続けていきたい」と話している。

=2018/10/11付 西日本新聞朝刊=

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