芋、米、ラベル オール門司 芋焼酎「地芋(じいも)」開発 地元有志、JR門司港駅改修に合わせ [福岡県]

門司海青小児童や住民ら約120人とともに、芋掘りに汗を流す(左から)島田一輝さん、白石雄大さん、田村洋文さん=14日、門司区伊川(写真のムラオカ提供)
門司海青小児童や住民ら約120人とともに、芋掘りに汗を流す(左から)島田一輝さん、白石雄大さん、田村洋文さん=14日、門司区伊川(写真のムラオカ提供)
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門司港レトロ地区の古地図を背景にした芋焼酎「地芋」のラベル(マイアミ企画提供)
門司港レトロ地区の古地図を背景にした芋焼酎「地芋」のラベル(マイアミ企画提供)
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 門司港レトロ地区(門司区)の拠点駅として改修されているJR門司港駅が来年3月にグランドオープンするのに合わせ、門司産のサツマイモと米を使った芋焼酎を開発する試みが、地元で進んでいる。芋焼酎の名前は「地芋(じいも)」。芋と、区のマスコットキャラクター「じーも」をもじって名付けた。来春の発売を目指す。「芋焼酎を通して門司港を発信し、地域活性化につなげたい」。門司港レトロ地区で酒店を営む発起人たちが、奔走している。

 門司海青小児童や住民ら約120人が14日、門司区伊川の畑に集まり、芋掘りに汗を流した。「地域を巻き込んだかたちで、焼酎造りをしたかった」。シマダ酒店の島田一輝さん(40)は、こう言って笑顔を見せた。収穫した約450キロは、11月2日に無法松酒造(小倉南区)に持ち込む。

 構想は約6年前、地酒処田村本店(門司区)の田村洋文さん(50)が考え付いた。ただ、芋はイノシシの好物。畑を荒らされる懸念から当時、栽培に踏み切る農家はいなかった。

 いったん止まっていた構想が具体化したのは、今年に入ってから。話を聞き付けた島田さんが農家探しに駆け回り、伊川地区の白石雄大さん(27)が芋を栽培する畑を提供してくれることになった。さらに、白石さんの田んぼで収穫された米も活用。伊川産の米こうじを作った。

 「オール門司で芋焼酎を完成させたい」と島田さん。ラベルの製作は、門司港レトロ地区のデザイン事務所「マイアミ企画」に依頼した。ラベルは、地区の古地図を背景に「地芋」の文字を、書道の公募展で受賞歴のある門司出身の冨永睦子さん(41)が書いた。

 無法松酒造が、720ミリリットル瓶400本ほどを完成させる予定。香り高いまろやかな味わいを目指すという。門司区では高齢化で休耕地が増えており、島田さんと田村さんは「徐々に販売を増やし、芋の生産で休耕地の活用にも結び付けたい」と希望を膨らませる。

=2018/10/22付 西日本新聞朝刊=

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