シーナさん、故郷で演劇に 女性ロックシンガー草分け 北九州の劇団10、11日に上演 21歳山田さん主演 [福岡県]

劇団青春座の公演でシーナさんを演じる山田彩虹さん
劇団青春座の公演でシーナさんを演じる山田彩虹さん
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シーナ&ロケッツのシーナさん(左)と鮎川誠さん(2008年3月撮影)
シーナ&ロケッツのシーナさん(左)と鮎川誠さん(2008年3月撮影)
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 ロックバンド「シーナ&ロケッツ」のボーカル、シーナさん(2015年死去、享年61)の生涯を描く演劇「SHEENA I LOVE YOU」をシーナさんの故郷、北九州市の劇団青春座が10、11の両日、市内で上演する。シーナさん役に抜てきされたのは入団わずか約1年半の山田彩虹(あやこ)さん(21)。表現の道で生きることを目標に、演劇だけでなく、ギターの弾き語りでライブハウスにも出演している山田さんは「私なりの『人間シーナ』を伝えたい」と本番に臨む。

 シーナ&ロケッツは1978年、シーナさん=同市若松区出身=と、夫のギタリスト鮎川誠さん(70)=福岡県久留米市出身=が結成。翌79年の「ユー・メイ・ドリーム」で人気に火が付いた後もヒットを連発し、シーナさんは日本の女性ロックシンガーの草分けとされるようになった。

 北九州市在住の山田さんは高校でギターを始め、自作曲をライブハウスで歌ってきた。映画も大好きで「演じる側に立ちたい」と昨年春、1945年創立の歴史を誇り、地元の歴史や人物を描いた作品も多い青春座の門をたたいた。今作は4作目の舞台出演だが青春座の井生定巳代表(78)が「音楽をしていて声もよく出る。彼女ならシーナの思いを表現できる」と太鼓判を押し、主役に起用した。

 劇中ではシーナさんが「自分の歌ったレコードを自分で聴いてみたい」と鮎川さんに力強く訴える、バンド誕生の場面などを張りのある声で演じる。NHKの朝ドラ「半分、青い。」の挿入曲としても話題を集めた代表曲「ユー・メイ・ドリーム」も歌う。

 若い山田さんにとって、シーナ&ロケッツの音楽はなじみ深いものではなかった。曲を何回も聴き込み、父親世代のファンの意見に耳を傾けたといい、「ステージでの力強さだけではなく、家族への思いや、弱い部分まで演じきりたい」と本番を間近に控え、仕上げの稽古に励んでいる。

 公演は北九州芸術劇場(小倉北区)で10日午後1時半と同6時半、11日午後1時半の計3回。11日の終演後、鮎川誠さんと、脚本を手掛けた葉月けめこさん(同市戸畑区出身)のトークがある。一般3千円、大学生以下2千円。劇団青春座=093(922)4995。

=2018/11/06付 西日本新聞朝刊=

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