空襲の記憶「追体験」 360度スクリーンやCG駆使… 北九州市の平和資料館基本計画案 [福岡県]

360度の映像で空襲を追体験できる平和資料館(仮称)の特別展示イメージ図
360度の映像で空襲を追体験できる平和資料館(仮称)の特別展示イメージ図
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 北九州市小倉北区城内の勝山公園内に開設を予定している平和資料館(仮称)の設計や、施設の方向性をまとめた基本計画案が8日、市議会総務財政委員会で明らかになった。市民の体験を基に空襲の様子を映像やコンピューターグラフィックス(CG)で再現して「追体験」できる展示や、小倉陸軍造兵廠(しょう)の映像を投影するプロジェクションマッピングなどの具体的な案が初めて示された。

 市側が設計の概要や展示内容などを説明。展示室のレイアウトは、資料館の世界観を知るためのプロローグから始まり、(1)戦前の北九州(2)戦争と市民の暮らし(3)空襲の記憶(4)運命の昭和20年8月8日・9日(5)戦後の復興(6)エピローグ-で構成している。

 (4)では「八幡大空襲」があった8月8日と、原子爆弾を搭載したB29が小倉上空を飛行したが悪天候などのため長崎に向かった同9日の2日間を体感できる展示にする計画だ。空襲の被害や当時の町並みなどをCGや当時の映像、アニメなどを織り交ぜて表現。360度のフルスクリーンに、音や振動を加えた仮想体験ができるようにした。

 そのほかの展示は、触れると資料解説の動画や言葉が目の前に浮き出す「インタラクティブ展示」などを予定している。

 基本設計案によると、資料館は勝山公園中央図書館北側駐車場内に建設。施設は延べ床面積約900平方メートルの1階建て(一部2階建て)で、工事費は約8億円(展示製作含み)。2019年度に着工し、工事の進展を見極めながら開館時期を決める。議会からの意見を踏まえ、本年度中に資料館の施設と展示の設計をまとめる。

=2018/11/09付 西日本新聞朝刊=

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