【街 みらい】折尾地区で買い物バス 駅前再整備で店舗減少 対象8自治区会 市内最大規模に [福岡県]

折尾地区で運行が始まった買い物支援バスから「ハローデイ本城店」に向かう利用者たち
折尾地区で運行が始まった買い物支援バスから「ハローデイ本城店」に向かう利用者たち
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 自動車などの移動手段を持たない「買い物弱者」を支援するバスの運行が13日、北九州市八幡西区の折尾地区で始まった。地区ではJR折尾駅近くの核店舗閉店などで、買い物に困る高齢者への対策が課題だった。対象エリアは8自治区会にまたがり、買い物支援の取り組みとしては市内最大規模という。八幡西区自治総連合会と八幡西区役所、地場スーパー「ハローデイ」が運行する。

 JR折尾駅前では、商業ビル「オリオンプラザビル」内のスーパー丸和折尾店が2013年、郊外大型店の増加や駅周辺の再整備の影響で閉店。周辺の商店の廃業も続いたという。

 高齢になって車の運転を控える人もおり、自治総連は買い物支援バスの運行を目指し、区役所、ハローデイと実行委員会を結成。今春から、折尾地区の8自治区会の意見を聞き、経路や停車場所を協議してきた。

 日吉台、光貞台、折尾東、折尾南、長崎、大膳、則松団地、松寿山の8自治区会の住民が無料で利用できる。4経路で毎週火曜、1~2便ずつ走り、各経路ともハローデイ本城店(同区本城東4丁目)で40分~1時間程度の買い物時間を確保する。約30人乗りのバスを、ハローデイが観光会社から借り上げる。

 13日午前9時半、25人を乗せた第1便が店前に到着した。乗客は高齢者がほとんどで、つえをつきながら降車する人も。日吉台の女性(68)は「車に乗れないのでバスは助かる。これからも利用したい」と食料品を購入していた。自治総連の安井紀義会長(78)は「広範囲を対象とする買い物支援事業のモデルケースとして、他地域にも波及したらうれしい」と話した。

=2018/11/14付 西日本新聞朝刊=

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