宇宙のカプセル回収に一役 戸畑・ニッスイマリン工業 JAXAに技術見込まれ [福岡県]

ニッスイマリン工業の海洋調査船「CONCEPT」と乗組員たち
ニッスイマリン工業の海洋調査船「CONCEPT」と乗組員たち
写真を見る

 宇宙とのキャッチボール成功には、戸畑区の会社が一役買っていた-。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、11月に成功させた国際宇宙ステーションの実験試料入りカプセル回収。JAXAに高い技術を見込まれ、南鳥島沖での回収に当たったニッスイマリン工業の海洋調査船「CONCEPT(コンセプト)」が、本拠地の戸畑に帰港した。

 ニッスイマリン工業は、日本水産(東京)の子会社で、日本水産が培った遠洋漁業の技術や人材を受け継いで設立された。現在、海底地形図作成などの海洋調査事業に力を入れる。

 コンセプトの前身は、海洋研究開発機構の船「なつしま」で全長約67メートル、1739トン。ニッスイマリン工業が取得して改修、名称変更した。なつしま時代には、打ち上げに失敗し墜落したH2ロケット8号機のエンジンなどを小笠原諸島沖の太平洋の水深約3千メートルで発見、回収した実績がある。

 今回の航海は10月31日に戸畑を出港、南鳥島沖のカプセル回収地点まで7日かかった。戸畑に帰港したのは11月20日。船長の高橋節夫さんによると、事前の天気予報では波が高く困難な作業が予想され、しけにも遭遇したが無事回収に成功した。高橋さんは「GPS発信機でカプセルがあるはずだとは分かっていたが、見つけた時はほっとした。重要な任務を果たすことができた」と胸を張った。

=2018/12/05付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]