【街 みらい】小倉・黄金市場「お試し出店」始動 空き店舗増歯止め狙う 見学会で見極め、5組利用へ [福岡県]

黄金市場で空き店舗(左側)を見学する出店希望者たち
黄金市場で空き店舗(左側)を見学する出店希望者たち
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 商店街で増加する空き店舗に新たな出店者を呼び込もうと、北九州市小倉北区の「黄金市場」で「お試し出店」の取り組みが始まった。空き店舗の存在を知っても、すぐに正式出店を決めるのは「ハードルが高い」として、賃料が無料のお試し期間を設ける。気軽に市場の雰囲気を感じて客層を把握してもらいつつ、商店主が「先輩」として相談にも乗る。1日に市場であった空き店舗見学会後、5組がお試し出店することになった。

 黄金地区商店連合会の事務所に約20人が集まった。新しい店舗展開を考えている経営者だけでなく、自分の店を持ちたい「初心者」も。北九州商工会議所や市の担当者が、相談体制や補助金の仕組みを説明し、喫茶店や青果店だった4カ所の空き物件を見て回った。

 取り組みは、市場の商店主10人が昨年4月に発足させた連合会の青年部に、商議所や市が協力して初めて企画。お試し期間の賃料を市場側が持ち、光熱費については自己負担してもらう仕組みだ。

 黄金市場は北九州モノレールの香春口三萩野駅そばで、市中心部と近い。それでもスーパーなどに買い物客が流れ、約100店のうち2~3割は空き店舗という。同じ小倉北区の魚町銀天街や旦過市場と比べ、寂れた印象は否めない。危機感が、商店主を新たな空き店舗対策に駆り立てた。

 お試し期間は10日に始まり、23日までに焼き菓子や総菜、手作り雑貨など5組が出店する。市場でコーヒー店を営む青年部の新開俊仁部長は「黄金は交通の便が良い割に賃料が安く、近くにマンションも増えた。市場の人間と交流しながら、良い点や想像と違った点を見極めて出店してもらえたらうれしい」と話す。出店後の「ミスマッチ」を招かない効果も期待できるという。

=2018/12/15付 西日本新聞朝刊=

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