ゾウ来園40年 到津の森 「サリー」と「ラン」 不仲?1頭ずつ交代展示 名コンビ復活願う [福岡県]

スリランカから到津の森公園に来て40年を迎えたゾウのサリー。現在、相方のランと交代で来園者に展示されている
スリランカから到津の森公園に来て40年を迎えたゾウのサリー。現在、相方のランと交代で来園者に展示されている
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 スリランカ生まれの雌のゾウ「サリー」と「ラン」が、到津の森公園(小倉北区上到津4丁目)に来園して40年を迎えた。餌やり体験などで市民に親しまれている2頭だが、2012年から関係が悪くなってしまい、現在2頭同時の展示をとりやめている。年齢を重ね、餌や体のケアに気を使うようにもなり、関係者は「元気な状態で一緒に見られる日が来るよう、見守りたい」と、名コンビの復活を願っている。

 園によると、サリーとランはスリランカで保護され、両国の青年会議所を通じて1979年、前身の到津遊園に寄贈された。当時、サリーは1歳、ランは生後数カ月だった。

 2頭は順調に育ち、体重3トンほどに。30年近く担当する飼育展示係の中ノ園浩司さん(48)によると、サリーは「物分かりが良く、お姉さん肌」で、ランは「嫌なことは嫌がる単純な性格」という。ゾウは年長者が群れのリーダーになることが多く、2頭も長年、サリー主導で過ごしてきた。

 ところが2012年、サリーがランに押されて深さ約2メートルある堀に転落した。何らかの原因で、関係が悪化したとみられる。園は事故防止のため2頭同時の展示を中止し、午前と午後に1頭ずつ交代で展示することにした。「観察していくしかない」。中ノ園さんは根気強く2頭の世話を続ける。

 体が大きいゾウは、年を取ると自分の体重が脚に負担をかける。立てなくなる恐れもあり、中ノ園さんは脚をきちんと動かせるか毎日チェックする。餌の量は最盛期の半分以下になった。干し草やササなど数種類を混ぜ、栄養のバランスを考えた餌だ。幼い頃には、園で2頭を見たことがある中ノ園さんは「子どもにも人気だった。何とか仲直りしてくれれば」と力を込める。

=2019/02/04付 西日本新聞朝刊=

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