若松ボート場 テーマパーク化 ボルダリング、遊び場…施設充実 家族照準、入場者増狙う [福岡県]

ボートレース若松に開業したボルダリングパーク「レッド・ロック」
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 北九州市が運営する「ボートレース若松」(若松区)が、ボルダリングや子どもの遊び場などの施設を充実させて、親子連れでも楽しめる“テーマパーク施設”へと変貌を遂げている。同レース場の売上額は2017年度が778億円で過去最高を記録したが、パソコンやスマートフォンで舟券を買える電話投票が普及したことで、同年度の入場者数は11年度から約3割減。レース場に足を運んだことのないファミリー層を取り込み、さらなる収益拡大を狙う。

 昨年11月、全国で24カ所あるレース場で初のボルダリングパーク「レッド・ロック」がオープン。16年10月には、知育遊具販売などを手掛ける「ボーネルンド」(東京)と提携し、数多くのおもちゃで自由に遊べる子どもの遊び場「わかわくらんど」も整備されるなど、より幅広い世代が来場しやすくなるための施設の充実が進む。

 全国でもトップクラスの売り上げを誇るボートレース若松がテーマパーク化へとかじを切る背景には、入場者数の減少がある。

 北九州市が主催するボートレース開催日の入場者数は、1977年度の119万3090人をピークに減少傾向が続き、2011年度に27万1100人、17年度は18万2646人にまで減った。

 市関係者は「入場者を増やさなければ、場内の売店などの売り上げが下がり続ける。来たことのない人を呼び込み、ファン層拡大を図らなければならない」と指摘する。

 また、クリーンなイメージを市民に浸透させようと、地域貢献も本格化。若松区にパーティーや会合を開催できるホテルなどが少ないことから、講演会や立食パーティーなどを催せる市民ホールを備えた「クレカ若松」を、昨春オープン。昨年末からは、クレカ若松で格安の食事を提供する「子ども食堂」事業を始め、地域に開かれた事業展開を図る。

 若松以外の全国のボートレース場も同じく「ファン離れ」の課題を抱えており、ボートレース振興会(東京)は今年から、ボーネルンドと提携した子どもの遊び場の整備に本格的に乗り出すなど、新たな裾野の拡大へボートレース場は転換期を迎えている。

=2019/02/11付 西日本新聞朝刊=

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