九工大留学生らが人工衛星開発 途上国参入支援 打ち上げ数世界一 [福岡県]

ネパール、日本、スリランカの学生が開発した3基の超小型人工衛星=15日午後、北九州市戸畑区の九州工業大
ネパール、日本、スリランカの学生が開発した3基の超小型人工衛星=15日午後、北九州市戸畑区の九州工業大
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 九州工業大(北九州市)は15日、日本とネパール、スリランカの学生が、国別に3基の超小型人工衛星を開発したと発表した。ネパール、スリランカは国として初の人工衛星となる。九工大は途上国の宇宙研究支援などを続け、計15基を宇宙に放出。米国の調査会社の2019年版リポートは、放出した小型衛星の数が世界の大学・学術機関で1位と認定している。

 3基はいずれも約10センチ四方の立方体で重さ約1キロ。4月にロケットで打ち上げて国際宇宙ステーション(ISS)に収容後、放出される。地球の撮影や機体制御の実証を試みる。ネパールからの留学生で、大学院工学府博士2年アバス・マスキーさん(29)は「母国での研究費獲得に関わる。結果が大事」と表情を引き締めた。

 15年から取り組む宇宙技術向上の支援事業「Birdsプロジェクト」の第3弾。これまでに、ガーナ▽モンゴル▽ナイジェリア▽バングラデシュ▽フィリピン▽ブータン▽マレーシアの留学生が国別に人工衛星を作り、宇宙に放出した。

 調査会社の19年版リポートは、12~18年に世界の大学などが宇宙に放出した重さ600キロ以下の人工衛星の数を調べ、九工大は13基だった。ベルリン工科大(ドイツ)、コロラド大ボルダー校(米国)、清華大(中国)が8基で続いた。

 九工大が放出した衛星の数は現在15基で、今回の3基が成功すると18基になる。プロジェクトを主導する九工大の趙孟佑(ちょうめんう)教授は「安価な超小型衛星は今後も増えるだろう。途上国の宇宙研究参入を支援していく」と話した。

=2019/02/16付 西日本新聞朝刊=

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