武将加賀山隼人殉教400年 「郷土の偉人に光を」 [福岡県]

カトリック小倉教会にある加賀山隼人殉教の記念碑
カトリック小倉教会にある加賀山隼人殉教の記念碑
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 江戸時代初期、禁教令に従わず小倉で処刑されたキリシタン武将の加賀山隼人(1566~1619)が今年10月、殉教から400年を迎えるのを機に、カトリック小倉教会(小倉北区香春口1丁目)は24日午後2時から、同教会聖堂で記念コンサートを開く。企画した信徒らは「あまり知られていない郷土の偉人に光を当てたい」と話している。入場無料。

 加賀山は初代小倉藩主細川忠興の家臣で、幕府の禁教令後に棄教を促す忠興の再三の求めにも応じず処刑された。2008年には信仰の模範となる「福者」の称号が与えられた。

 大学教授や歴史愛好家らでつくる研究グループ「全国かくれキリシタン研究会」会長の安東邦昭さん(小倉南区)は、小倉のキリスト教史を調べるうちに加賀山に興味を持ち、4年前に同教会で開かれた加賀山の勉強会の講師も務めた。

 安東さんによると、細川忠興が治めていた頃の小倉藩には二つの教会があり、約6千人の人口に対して約2千人以上の信徒がいたとみられる。藩内にも信徒を発見するための「踏み絵」を踏んでいない人が多くいたのは分かっているが、庶民が処刑された正確な記録は無いという。

 安東さんは細川氏の禁教政策は緩やかだったとみており、「加賀山が身をていしてキリシタンの領民を守ったドラマがあったのかもしれない。加賀山にはいろいろな想像力をかき立てる魅力がある」と話す。

 記念コンサートでは、同研究会で理事を務める高田重孝さん(宮崎市)の聖歌独唱や、演奏家の花岡聖子さんによる鍵盤楽器「バージナル」の演奏などがある。キリシタン大名が欧州に派遣した「天正遣欧少年使節」の衣装を復元して着用し、同使節が歌ったと高田さんが推定する歌も披露する。

=2019/02/18付 西日本新聞朝刊=

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