小倉織新工場が本格稼働 伝統技術と魅力を発信 [福岡県]

新工場設立に伴い、新たに導入した「整経機」を稼働させる築城弥央さん
新工場設立に伴い、新たに導入した「整経機」を稼働させる築城弥央さん
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生地を織る「織機」も導入された
生地を織る「織機」も導入された
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 美しいストライプと丈夫さが特徴の「小倉織」を製造する新工場が18日、小倉北区紺屋町の毎日西部会館2階で本格稼働した。昭和初期に地元から一度姿を消した伝統の綿織物が復活したのは1980年代。地元に製造拠点がなかったため、工場新設へ向け「小倉織物製造株式会社」を昨夏に立ち上げた築城弥央さん(38)らが奔走し、夢を実現させた。

 新工場はオフィスも合わせ約500平方メートルの広さ。高さ約3メートル、横約13メートル、重さ約8トンの最新鋭「整経機」を導入した。この機械により、たて縞(じま)の幅などが自在に変えられるため、これまでにはないダイナミックなデザインが可能になるという。設備投資費は約5千万円で、織機4台などさまざまな機械も設置した。

 小倉織は近年、欧州の見本市で好評を博し、世界の有名ブランドからも発注が出始めた。一方で、小倉織は経糸(たていと)が一般的な織物の約3倍必要なため、外部に発注している生地の生産が追い付かず、注文を断らざるを得ないこともあり、新工場を建設した。

 当面の生産目標は従来の2倍。伝統技術の継承も視野に、将来的には工場内を誰でも見学できるようにする計画だ。

 新工場では同日、神事が行われ、北九州商工会議所の利島康司会頭ら約160人が列席。「整経機」のスイッチを押して稼働させた築城さんは「伝統技術を継承し、小倉織の魅力をこの地から発信したい」と意気込んでいる。

=2019/02/19付 西日本新聞朝刊=

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