豆紙人形を門司港駅に展示 故マサコ・ムトーさんの作品、娘が寄贈 「大正風情、感じてほしい」 [福岡県]

子どもの遊びなどを表現したマサコ・ムトーさんの豆紙人形
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マサコ・ムトーさん
マサコ・ムトーさん
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 大正時代の風景などを表現した門司区出身のマサコ・ムトーさん(故人)の豆紙人形が、JR門司港駅(同区)のみどりの窓口に展示されている。目が不自由で、指先の感覚だけで作った手のひらにも乗る小さな作品の数々。門司港駅が1914(大正3)年の創業時の姿に復元されたのを機に、娘のヒロコさん=横浜市=が提供した。

 マサコさんは13年、貿易港として繁栄していた旧門司市で生まれた。緑内障で右目を失明し、白内障で左目も十分に見えなかったが「自分ができることを」と決意し、88歳のとき、千代紙やチラシなどを使って豆紙人形の制作を始めた。93歳で亡くなるまでに約300点を創作し、国内外で高い評価を得た。

 「困難な状況でも諦めない母の生き方を知ってもらいたい」とヒロコさん。にぎわいづくりに尽力するNPO法人「門司まちづくり21世紀の会」に、マサコさんが幼少期に見た門司港や、縄跳びや竹馬で遊ぶ子どもなど昔の風景を表現した作品89点を寄贈した。同会は作品を分け、定期的に展示を入れ替えるという。ヒロコさんは「豆紙人形を通して、大正風情を一層感じてほしい」と話している。

=2019/03/16付 西日本新聞朝刊=

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