障がい者との共生を…TVで反響「次郎さん」豊前で紹介 上映会や作品展、母の講演も [福岡県]

紙にペンで文字や数字などを書く白岩次郎さん
紙にペンで文字や数字などを書く白岩次郎さん
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DVD上映と講演会、作品展を企画した荒牧浩二さん
DVD上映と講演会、作品展を企画した荒牧浩二さん
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 障がい者が地域で生き生きと暮らす姿を取り上げたNHKのEテレ(教育テレビ)の番組、ハートネットTV「障害者殺傷事件から半年 次郎は『次郎という仕事』をしている」(2017年1月放送)。このDVD上映と主人公の母、白岩佳子さん(55)の講演会、次郎さんの作品展が24日から4月7日にかけて、豊前市内で開かれる。

 大分県中津市出身で三重県四日市市在住の白岩さん一家と交流がある荒牧浩二さん(62)が企画。「障がい者と地域の共生」「悩みを抱える健常者もあるがままに生きてほしい」との願いを込めて開く。

 番組は、相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で16年7月、入所者19人が殺害された事件から半年後に放映。障がい者の生き方、それを支える家族、地域について多くの反響があったという。

 次郎さん(24)は4人家族。生まれた時から重い障がいがある。いくつかの単語と「アー、アー」などしか言えない。しかし、スーパーの魚屋で魚を切ってほしいが、人がいなかった時、肉屋に依頼に行った。「助けてくれる」という信頼感とそれを支える周りの人がいる。また、次郎さんは「段差があるので気をつけて」などと周りの人に気配りをするという。

 荒牧さんによると、次郎さんは1人で買い物に行くのが好きで、お金の計算もできる。言葉は十分にしゃべれなくてもコミュニケーション能力は高く、自分らしく生きている。

 作品展は24日~4月7日の午前11時~午後4時、豊前市岩屋の「ティアーズカフェ」で開催。「ボクハ ココニ イルヨ展」と題し、次郎さんの日常生活の写真のほか、次郎さんが紙に書いたメモやメモの一部を印刷したバッジ、Tシャツ、「雑貨屋次郎」と書かれた手拭いも販売する。水曜定休。

 一方、DVD上映と講演会は30日と4月6日いずれも午後1時半から、同市大河内の「むすびの森」である。講演では、佳子さんがどんな思いで次郎さんを育て見守ってきたか、今後どうあってほしいかなどを話すという。

 作品展、DVD上映は無料だが、講演会は参加費500円。

=2019/03/17付 西日本新聞朝刊=

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