買い物支援へ朝市運営 八幡西の楠北自治区会 地域づくり知事賞受賞 [福岡県]

新鮮な魚が並び、買い物客でにぎわう楠北自治区会の朝市
新鮮な魚が並び、買い物客でにぎわう楠北自治区会の朝市
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 地域の活性化に取り組む団体を表彰する「ふくおか地域づくり活動賞」の本年度のグランプリ(知事賞)に北九州市八幡西区南部の楠北自治区会が選ばれた。高齢者が高齢者を支える買い物支援などの取り組みが評価され、自治区会関係者たちは「受賞は励みになる。地域の皆さんが喜んでくれることがうれしい」と話している。

 同自治区会によると、地域の人口は約2500人で、65歳以上の人口比率が42%と北九州市内でも高齢化が進んでいるという。2010年末、地域唯一のスーパーが閉店したため、「買い物弱者」対策に乗り出した。

 地元の商店の店先を借りてテントを張り、11年5月から毎週月曜日の午前10時に「楠北ふれあい朝市」を実施。協力する農家や鮮魚店、精肉店、乾物店などの品物が格安で並び、車の運転ができない高齢者らに歓迎された。会場隣の建築会社が駐車場を貸して協力するほか、14年には冷暖房を備えた商店のフロアでも活動できるようになり、住民の触れ合いの場として定着していった。

 25日は本年度最後の朝市を開き、83人の買い物客が訪れた。ホウレンソウやネギが1束100円、刺し身の盛り合わせパックが380円など、サービス価格で販売され、開始から30分ほどでほぼ売り切れた。

 ふくおか地域づくり活動賞は県や住民団体でつくる地域づくりネットワーク県協議会(事務局=県広域地域振興課)が実施し、昨年11月の審査で楠北自治区会は19団体の中からグランプリに選ばれた。

 副区会長の下村達さん(74)は「スーパーが急になくなって何とかしなければいけないという思いでみんなで立ち上げた」と振り返り、笹田正義さん(77)は「やりがいのある取り組み。メンバーも高齢化が進むが、ずっと続けていきたい」と力を込めた。

=2019/03/26付 西日本新聞朝刊=

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