「東田シネマ」上映会50回超 ドキュメンタリー佳作毎月公開 八幡東区 [福岡県]

北九州市環境ミュージアム内のシアター。入り口前では東田シネマが上映した作品を紹介している
北九州市環境ミュージアム内のシアター。入り口前では東田シネマが上映した作品を紹介している
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 ドキュメンタリー映画を月例会形式で紹介している「東田シネマ」の上映会が2014年10月の初開催以来、50回を超えた。会場の北九州市環境ミュージアム(八幡東区東田)には、一般の映画館では上映機会の少ない佳作を楽しみに待つファンが毎月、足を運んでいる。

 東田シネマを企画したのは「炭坑節」や「黒田節」で知られた川崎町出身の歌手赤坂小梅さんのドキュメンタリー映画「小梅姐(ねえ)さん」で、プロデューサーを務めた戸畑区在住の増永研一さんら。環境問題や福祉、食生活などさまざまなテーマに沿って記録された映像の数々を「紹介し、いろいろな意味で楽しんでほしい」(増永さん)として、同ミュージアムの協力を得て、館内のシアターで開催している。

 毎月下旬の3日間、開く。初回は、独自の幼児教育が展開される保育施設に密着した「こどもこそミライ-まだ見ぬ保育の世界-」を上映。口コミなどでファンが増え、17年6月に上映した老夫婦の生きざまを見つめた「人生フルーツ」は約460人が観賞した。

 ボランティアで手伝う人も増え、八幡西区の山口新衛さん(74)は「歴史や社会問題などを、映画を通して多くの人に知ってもらいたい」との思いから、作品や上映日時を紹介するチラシを毎回200~300枚ほど、市民センターなどに配っている。昨年10月には小さい子どもを連れた保護者にも楽しんでもらおうと、託児機能も備えた。

 3月は東日本大震災を風化させない思いから、震災にまつわる作品を上映。8月は終戦に絡め、戦争に関するドキュメンタリーを選んでいる。今年1月、捕鯨の伝統が息づく小さな街を舞台にした「おクジラさま ふたつの正義の物語」の上映が、50回目の開催となった。

 53回目の4月は在来作物を守り、育てる人々に焦点を当てた「よみがえりのレシピ」を上映。増永さんは「見てもらいたいと思う映画を今後も紹介していきたい。内容については見た人それぞれが判断してほしい」と話している。「よみがえりのレシピ」は26~28日の午前10時半、午後1時、同3時半、同6時に上映。前売り一般千円など。

=2019/04/13付 西日本新聞朝刊=

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