「博多のしか」知ってほしか 方言とシカの融合キャラ 「ライバルはくまモン」 [福岡県]

観光客の写真撮影に応じる「なつかしか」=8日、広島県・宮島
観光客の写真撮影に応じる「なつかしか」=8日、広島県・宮島
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 福岡県嘉麻市のクリエーター熊本伴さん(47)が考案した「博多のしか」が活躍の場を広げている。「せからしか」「いそがしか」-。博多弁と動物のシカを組み合わせたキャラクターで、2015年10月の誕生以来、無料通信アプリ「LINE(ライン)」のスタンプは100種類を超え、今年3月には着ぐるみも完成した。県内外の観光地やイベントに足を運び、認知度アップを図る作戦で「ライバルはくまモン」と、熊本さんの鼻息は荒い。

 8日、広島県・宮島。約500頭のシカが生息する名勝地に、博多のしかの一つ「なつかしか」が出没した。体長約190センチ(角含む)。股旅姿で三度がさにわらじ、腰には刀。厳島神社の参道では特に外国人観光客の人気を呼び、ブラジル人女性は「ワォーッ」と興奮気味に写真撮影。子どもたちやお年寄りにも囲まれた。

 嘉麻市観光まちづくり協会の職員が着ぐるみに入って動き回った。「初披露なのに評判上々。うれしか」。熊本さんはにっこり。

 嘉麻市出身で、筑豊地区の町おこしイベントにも携わる。かつて炭鉱で栄えたものの閉山後、活力を失った故郷に「かなしか」。筑豊を活気づけることはもちろん、福岡県を代表する人気キャラクターが見当たらないことから、インパクトのある博多弁に注目して知恵を絞った。

 赤穂浪士をイメージした「ただしか」、スピーカーを頭に載せた「さわがしか」-。評判は口コミで広がり、昨年2月にはラインのスタンプに。全120体を紹介する名鑑を出版し、キャラクターに親しんでもらえるような楽曲も作った。

 今月30日には福岡県那珂川町で催されるイベントに登場予定。熊本さんは「福岡県を代表するキャラクターに成長したら、よろこばしか」と意気込む。

=2017/04/13付 西日本新聞夕刊=

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