LGBT配慮 ガイド本に 知事表明、観光業者向けに作成 [福岡県]

 小川洋知事は14日、2020年の東京五輪・パラリンピック開催などを踏まえ、本年度中に県内の観光事業者が同性愛や性同一性障害といった性的少数者(LGBT)に対応する際の配慮事項をまとめたガイドブックを作成し、セミナーも開くことを明らかにした。東京五輪では、スウェーデンとノルウェーが福岡市で事前キャンプを行うことが決まっている。

 県議会6月定例会の代表質問で、「多様性を認め合う社会の構築」に関して質問した公明党の大塚勝利氏に答弁した。

 公明党県議団によると、県内の20~69歳の男女約2200人を対象に5月にインターネット調査を行った結果、LGBTについて学習経験がある人は43・2%、「理解が不十分・進んでいない」と答えた人は62・9%に上ったという。

 一方、県人権・同和対策局調整課によると、五輪憲章に14年、性的指向による差別禁止が盛り込まれた。県内では19年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会も福岡市が会場の一つとなり、今後、世界中から多様な人が訪日すると見込まれることから、県はLGBTの人も安心して旅行できるような対応が必要と判断したという。

 ガイドブックはLGBTの支援団体と連携して今年8月までに作成し、9月以降に県内4カ所で観光事業者が対象の関連セミナーを開く予定。これとは別に、7月に九州経済連合会と共催するセミナーも開く。

 小川知事は「LGBTに関する正しい理解と認識を深め、LGBTの人々が安心して生活し、活躍できる社会の実現に取り組む」と述べた。

=2017/06/15付 西日本新聞朝刊=

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