ボランティア備えて安心 長袖、長ズボン、長靴で [福岡県]

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 福岡県と大分県に甚大な被害が出た九州豪雨。夏休みに、被災地でボランティア作業をしようと考えている人も多いだろう。どんな準備をしたらいいのか。専門家のアドバイスや記者の体験を踏まえて紹介する。

 熊本地震などの被災地で活動するNPO法人日本九援隊(大野城市)の理事長、肥後孝さん(48)によると服装は長袖シャツ、長ズボン、長靴が一般的。ズボンは汚れることを想定し、はき慣れて動きやすいものがいい。生地が強いジーンズもけがの防止になる。

 別のボランティアに詳しい人は、作業中にハチに狙われることもあるため、シャツは黒よりも白っぽい色を選ぶという。

 長靴はくぎなどでけがをしない「踏み抜き防止タイプ」が安全。わざわざ買わなくても、踏み抜き防止の中敷きが市販されている。肥後さんは「何より大事なのは、周囲に危険がないかをしっかり見ること」と注意を促す。

 汚泥の片付けには手袋、ゴーグル、防じんマスクも必要。ボランティアに配布している所もある。

 厳しい暑さが続いているので、水分はまめに取る。「最低でも1人2リットルは準備してほしい」と肥後さん。塩分の補給はスポーツドリンクもお勧め。もちろん、昼食も持参する。ボランティアは自己完結が基本だ。

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 日本九援隊は当面、毎週日曜に九州豪雨の被災地にボランティアバスを派遣する。移動中に内容説明があり、すぐに作業に入るので初心者も参加しやすい。JRの博多駅、大野城駅などから乗車できる。事前申し込みが必要。肥後さん=080(3901)6183。

飲み物、凍らせ正解、記者も東峰村で体験

 記者も東峰村でボランティアを体験した。

 7月の平日、災害ボランティアセンター小石原本所を訪ねた。個人参加の受け付けを済ませると、作業内容や必要な人数に応じて作業を割り当てられた。約10人のグループで作業が決まった。

 担当したのは、畑などに50センチ以上も堆積した土砂をスコップで取り除く作業。15分に1回程度の休憩を挟み、午前と午後で2時間ずつ。ごろごろとした石が交じる土砂は、ずっしりと重かった。息苦しさでマスクはすぐに外した。雨の翌日だったからいいが、砂ぼこりが舞う日はもっと重労働だったろう。

 用意した飲み物の一部は凍らせておいた。昼食と一緒に入れておけば保冷剤になるし、休憩時には冷たさで元気を取り戻せる。30度を超える気温だったが、タオルを巻いていた効果か、午後まで凍っていた。

 心配だったのはトイレ。ボランティアセンターによると、派遣先で借りるなどケース・バイ・ケースという。1時間の昼休みを含め、5時間で3リットルの水分を取ったが、トイレには一度も行かなかった。ほとんどが汗になって流れたのかもしれない。

=2017/08/06付 西日本新聞朝刊=

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