西日本新聞電子版 1周年記念プレゼント

ゲームと連動街歩き好評 スマホ画面で陣取り「イングレス」 中央区で体験、商店街にも経済効果 [福岡県]

福岡オクトーバーウォークのカードの一部。商店街を象徴する写真などがデザインされている
福岡オクトーバーウォークのカードの一部。商店街を象徴する写真などがデザインされている
写真を見る
福岡オクトーバーウォークの初日、鳥飼八幡宮に集まった参加者。カードの配布に列ができた(実行委員会提供)
福岡オクトーバーウォークの初日、鳥飼八幡宮に集まった参加者。カードの配布に列ができた(実行委員会提供)
写真を見る

 スマートフォンのゲーム「イングレス」を使った街歩きイベントが評判を呼んでいる。3月は福岡市中央区のイベントに国内外から千人近くが参加し、福岡城跡や近隣の名所や旧跡、商店街を巡った。ちょうど「福岡オクトーバーウォーク」が中央区で開催中。スマホを手に街へ飛び出した。

 イングレスはスマホの位置情報を使い、現実世界を移動しながら画面上で陣取り合戦をするゲーム。2012年から世界で1400万回以上ダウンロードされた人気アプリで、ポケモンGO(ゴー)の「前身」として知られる。名所や名物のオブジェや看板などを巡ると、アプリの中で記念メダルがもらえ、街歩きイベントに利用されている。

 3月のイベントは、イングレス愛好者と中央区役所が協力して企画した。主な舞台は「福岡城と城下町」で、福岡城跡がある舞鶴公園と西側の唐人町商店街一帯。参加者は指定された店に行くと、黒田藩の家臣をデザインしたオリジナルカードがもらえた。

 参加者は30~40代が全体の8割。「大人のゲーム」の印象だ。地元福岡はもちろん、東京、中国、台湾、英国にドイツ。外国人もいたというから驚きだ。

 参加者がカードをもらった店で買い物や食事をし、商店街に利益をもたらす効果もあった。千人近くが訪れたとみられるパン店では8割以上が購入した。炊飯が追いつかず、行列ができたカレー店は「高いメニューほど注文が多かった。店の情報をツイッターで広めてくれた人もいてありがたい」と喜んでいる。

   ☆    ☆

 9月30日に始まった福岡オクトーバーウォークも仕組みは同じで、対象の商店街は天神西通り、新天町、大名紺屋町、六本松、柳橋連合市場など12カ所、18コースに拡大した。

 私はヤフオクドームに程近い鳥飼八幡宮をスタートするコースを歩いた。境内にある大イチョウ、平野神社、西町観音など6カ所を巡り、20分ほどで完了のメダルがもらえた。

 近くの唐人町商店街のコースを続けて歩いた。イベントののぼりが立つ文具店に入ると、レジでカードがもらえた。地域のシンボルの木像「唐神さん」が描かれている。大人向けの渋いデザインだ。

 2コース12カ所を回っただけだが、寺や神社が4カ所あり、祈りの場の多さに改めて気付いた。

 コースを設定したのは、ファン有志でつくる実行委員会。熊本市から参加した男性(47)は「イングレスには、見過ごしてしまいそうなものを見つけるおもしろさがある」。妻(40)は「イベントの参加者と知り合いになりやすい」と話した。イベントの雰囲気も上々。散歩のついでに参加する地元夫婦もいた。

   ☆    ☆

 イングレスを使ったイベントは北九州市や熊本市でも開催され、全国の都市が競い合うように参加を呼び掛けている。

 福岡オクトーバーウォークは、実行委員会と中央区の商店街連合会が主催し、中央区役所が共催する。なぜ、スマホゲームのイベントを区役所が?

 「中央区の魅力ある場所をたくさんの人に周遊してもらいたい。イングレスと街歩きは予想以上に親和性が高く、海外の人が参加することになるとは思わなかった」と担当者。私が会場で出会った人のほとんどは3月に参加したリピーターだった。その魅力をもっと知りたい。全コース制覇を目指してみよう。

 福岡オクトーバーウォーク 29日まで開催中。コース図は鳥飼八幡宮(福岡市中央区今川)と新天町商店街の時計塔前広場で配布、イベントのホームページでも公開している。商店などで22種類のカードを配布しており、割引が受けられる店もある。

=2017/10/04付 西日本新聞朝刊=

→電子版1周年記念!1万円分賞品券やQUOカードが当たる!!

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]