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解説付き観戦魅力アップ ミクスタでのギラヴァンツ戦 [福岡県]

多くのサポーターが駆け付けたミクニワールドスタジアム北九州
多くのサポーターが駆け付けたミクニワールドスタジアム北九州
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参加者は耳にレシーバーを着けて試合の解説を聞いた
参加者は耳にレシーバーを着けて試合の解説を聞いた
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 8月に北九州市に着任した。北九州といえば今年、小倉北区に新スタジアム「ミクニワールドスタジアム北九州(ミクスタ)」が完成したばかり。「早く行ってみたい」と思っていたところ、このスタジアムを本拠地とするサッカーJ3ギラヴァンツ北九州のホーム戦で、試合の解説を聞きながら見る「観戦講座」があると知った。サッカー初心者にも観戦を楽しんでもらい、サポーターを増やそうとクラブが中心となり企画している。私も1日にあったJ3リーグ第25節、SC相模原戦で講座に参加した。

 ミクスタはJR小倉駅から徒歩7分の好立地。試合開始の2時間前に着くと、チームカラーである黄色のユニホームを着たサポーターが入場門前に列をつくってキックオフを待っていた。

 講座ではまず、スタジアム内の記者会見室に案内され、解説役を務めるギラヴァンツ北九州普及事業本部長の下田功さん(55)からサッカーの楽しみ方について説明を受けた。

 アビスパ福岡でコーチを務めた経験もある下田さん。サッカー観戦を楽しむこつとして「自分が応援するチームを持つこと」や「前後半45分ずつの試合中は目を離さないこと」を教えてくれた。「サッカーは相手にボールを奪われるばかりで、見ていてフラストレーションがたまるスポーツ。だからこそ1点が入ると選手もサポーターもうれしい」とも語った。

 この日の参加者は約50人。小倉南区の財津千代子さん(66)は初めてのサッカー観戦だという。Jリーグはプロ野球と比べてテレビ中継が少なく、なじみが薄かったが、「自分が知らない世界を見てみたかった」と応募したという。

 試合開始30分ほど前に観戦席へ移動すると、スタンドのサポーターが応援歌を歌ったり拍手したりして選手を鼓舞していた。1万5千人を収容するミクスタはスタンド最前列からタッチラインまでの距離がわずか約8メートル。下田さんも「選手と観客がJリーグのスタジアムで一番近い」と太鼓判を押した。スタジアムの臨場感とサポーターの歓声に私の胸も高鳴った。応援グッズのタオルを買って観戦の準備も万端だ。

 「さぁ、これからキックオフです」。耳に着けたレシーバーから下田さんの声が聞こえてきた。反則の内容や選手の特徴について解説を聞きながら、目ではボールと選手を追い続けた。

 「良いパスが入りました」「あー、決定的なチャンスでしたが、残念」。序盤から北九州がペースを握ったが、得点が遠く、もどかしかった。それでも、下田さんの「1点の歓喜はフラストレーションの裏返し」との言葉を思い出した。

 試合が動いたのは前半の終わりごろ。北九州のMF内藤洋平選手がフリーキックを決めて先制すると、スタジアムがどっと沸いた。私も思わず「よしっ」と両手を挙げ、下田さんも「素晴らしいシュートでした。いやぁ、お見事」と喜びを爆発させた。

 北九州は後半も主導権を譲らず2点を追加し、3-0で快勝した。初観戦の財津さんは「ルールは手を使わないことぐらいしか知らなかったけど、分かりやすかった。あっという間に時間が過ぎた」と声を弾ませた。

 「ギラヴァンツが北九州のシンボルになってほしい」と下田さん。私も新しい北九州市民の一人として、ミクスタで声援を送る人が増えてほしいと思った。

 観戦講座 ギラヴァンツ北九州のホーム戦のうち年間10試合程度で開催。15日のJ3リーグ第27節、鹿児島ユナイテッドFC戦でも予定している。無料。先着50人。詳細は同クラブ=093(863)6777。

=2017/10/07付 西日本新聞朝刊=

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