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八木山バイパスのるかそるか 事故あると大渋滞 登坂車線から抜かれヒヤリ [福岡県]

飯塚から篠栗に向かう道の登坂車線。車3台に左側から抜かれ、登坂車線終了間際、さらにもう1台に抜かれた(写真の一部を加工しています)
飯塚から篠栗に向かう道の登坂車線。車3台に左側から抜かれ、登坂車線終了間際、さらにもう1台に抜かれた(写真の一部を加工しています)
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ツイッターで「八木山バイパス」と検索したときの画面。少しさかのぼると、渋滞に関するコメントが続く(写真の一部を加工しています)
ツイッターで「八木山バイパス」と検索したときの画面。少しさかのぼると、渋滞に関するコメントが続く(写真の一部を加工しています)
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 「案の定、上下とも渋滞」「乗るか悩む。乗るか悩ませるバイパスって一体なんなの」-筑豊地区と福岡都市圏を結ぶ大動脈、国道201号八木山バイパスを巡って、会員制交流サイト(SNS)のツイッターでこんなコメントが見受けられる。バイパスでいったん事故が起きると、何時間も通行止めになる。成功か、失敗か。「のるかそるか」の気持ちでバイパスに乗るドライバーも多い。バイパスを走ると、片側1車線の対面通行が続き、周りの車のスピードが速く、毎回ヒヤリとする。

 10月下旬、飯塚市内から篠栗町まで、八木山バイパスを通った。運転は先輩記者に任せ、私はカメラを手に助手席。平日の午後2時すぎ、飯塚市堀池の交差点を右折し、バイパスに入った。この日、通行量はさほど多くないと、緊張が少し緩んだ途端、穂波東インターチェンジ(IC)からの合流。車の左側から本線に入って来る車が多い。合流のための道は約200メートルで「突然入って来られたらどうしよう」とハラハラ。

 私にとっての難所は、バイパスに入って約5分後、同市高田辺りで左側に登坂車線が現れる時だ。

 制限速度の時速60キロで走っているのに、この区間に差し掛かるのを待っていたかのように、後ろの車が登坂車線を使って次々に追い越していく。この日は4台。最後の車が私の車の前に車線変更したのは、登坂車線が終わるぎりぎりの場所だった。こちらがスピードをゆるめなければ、追突しそうだった。道路交通法では、追い越しは通常右側から行うよう定められており、登坂車線で追い抜くことは同法違反に当たる可能性もある。

 狭い道幅。カーブや傾斜に注意しながら二つのトンネルを通る。そういえば、篠栗の出口までバイパスから降りることはできないし、休憩所もない。約13キロ。途中でトイレに行きたくなったらどうするのだろう。

 篠栗町のコンビニで休憩後、Uターンして飯塚方面に向かう。往路と同様、時速60キロで走っていても登坂車線から次々に追い越された。車が衝突したのだろうか、ガードレールが倒れているところがあった。

   ◇   ◇   ◇

 県警によると、今年、八木山バイパス内の人身事故は9月末までに前年同期比5件増の25件で、2人が死亡した。八木山バイパスを管轄する国土交通省北九州国道事務所や県警は、事故の増加を受け、昨年から合同で対策会議を開いている。10月上旬の会議では、11月中に中央線に立てるポールを増やすことを決めた。ポールは、九郎原トンネル-穂波西インター間とトンネル内に約130本を新たに設置する予定だという。

 八木山バイパスではなく、並行する八木山峠(国道201号現道)をあえて選ぶ人もいる。飯塚市の自営業男性(56)は「八木山バイパスを走行中に事故が起きたら、そのまま渋滞に巻き込まれる。その恐れの少ない八木山峠を選んで走る。峠を使っても飯塚-福岡間は10~15分くらいしか変わらない」という。

 西鉄バスも、八木山バイパスで事故が起きたら、運転手へすぐに連絡して八木山峠を通るコースに変更することもある。「到着時刻は、平均して予定の10分遅れくらいではないか」と話す。

 八木山バイパスは、「乗るか降りるか」ではなく、「乗るか、避けるか」なのだ。道幅に余裕がなく、県警も事故現場には容易に近づけない。ドライバー一人一人が、事故を起こさないよう、安全運転を心掛けないといけない。

=2017/11/07付 西日本新聞朝刊=

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