福岡どれだけ知っとう? ご当地検定にチャレンジ [福岡県]

検定に向けた学習で作った資料を持つ児玉龍誠君(左)と姉の碧さん。龍誠君の頭上にあるのが父征久さんの合格バッジ
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 福岡市に住み始めてもうすぐ1年になる。取材で市内各地を訪れ、「記者なのに、そんなことも知らんのか」と取材相手に叱られながらも、福岡のことを一つ、また一つと知ってきた。どのくらい詳しくなったか腕試しをしてみようと、福岡市の歴史や食文化、祭り、名所などの知識を問う「第5回福岡検定」(1月28日実施)にチャレンジしてみた。

 検定は市などでつくる実行委員会が実施。初級、中級、上級の3段階があり、各100問中、初級と中級は7割以上、上級は8割以上の正答で合格となる。

 記者は「何とかなるだろう」という根拠のない自信から、初級をすっ飛ばして中級の受験を申し込んだ。

 勉強を始めたのは昨年11月。まずは、公式サイトで公開している過去問に挑戦してみた。2017年1月実施分は、初級38点、中級31点…。

 「これはまずい」

 16年に福岡市と姉妹都市になったミャンマーの都市を問う問題(正解はヤンゴン市)といった時事問題はまだ分かるが、歴史問題はさっぱり。中級を申し込んだことを後悔したが、後の祭りだ。

 検定まで約2カ月、仕事の合間に過去問を解いたり、公式サイトでプレ検定を受けたりして勉強。出張中の新幹線でも、参考書となる公式ブック「福岡博覧」を読み込んだ。

    ◇      ◇

 いよいよ当日。会場は、福岡商工会議所(福岡市博多区)内の会議室。自分の試験が始まる前に、今回の最年少受験者を取材した。

 福岡市西区の玄洋小2年、児玉龍誠君(8)。昨年に引き続き初級を受験し、「今年こそ合格を目指す」という。姉の同小4年、碧さん(10)は3度目のチャレンジ。2人は父・征久さんの影響もあって大の歴史好き。征久さんは16年に初級に合格しており、合格を証明するバッジが2人の憧れだ。

 碧さんは「きっといける」と大きくうなずき、龍誠君は「大丈夫だと思う。頑張る」と少し緊張した表情で会場に入っていった。待つこと1時間。終了後の姉弟の晴れ晴れした笑顔は、記者に大きな自信を与えてくれた、はずだったが…。

 「それでは始めてください」

 午後1時20分、中級と上級の試験が始まった。中級では次のような問題が出た。「次のうち黒田二十四騎でないのは誰か」。選択肢は(1)黒田長興(2)井上之房(3)黒田一成(4)後藤基次-で、正解は(1)。福岡藩祖の黒田官兵衛(如水)は知っていても、精鋭家臣団「黒田二十四騎」の個々の名前を覚えている人は、そう多くはないだろう。

 中途半端な暗記では太刀打ちできない問題の数々。制限時間の90分を精いっぱい使い、試験は終了した。

    ◇      ◇

 2月5日、実行委が模範解答を公表した。自己採点の結果は…59点。11点足りない。正式な合否の発表は28日だが、まだまだ「こんなことも知らんのか」と叱られ続けそうだ。

 今回、一番感じたのは「百聞は一見にしかず」。取材などで実際に訪れたことのある名所、例えば東長寺(博多区)や舞鶴公園(中央区)に関する問題はすらすら解けたが、本で暗記しただけの部分は間違いが多かった。「取材は足で稼げ」と先輩からよく言われるが、これからはもっと現地に行き、福岡市の魅力を生で感じたい。そして来年こそは中級に受かりたい。

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 福岡検定は、来年1~2月ごろに第6回検定が行われる。詳細は今秋明らかになる見込みだ。

 福岡検定 福岡市の魅力をより広く深く知ってもらうとともに、来訪者のおもてなしに役立ててもらおうと2014年から実施。初級、中級、上級の3段階で、上級は過去の中級合格者のみが受けられる。初級と中級は四者択一問題、上級は択一問題と記述問題で、各100問中、初級と中級は7割、上級は8割以上の正解で合格する。5回目の今回は8~87歳(申込時)の約690人が受験した。合格者にはバッジが贈られ、市内10以上の施設で入場料の割引などの特典がある。

=2018/02/21付 西日本新聞朝刊=

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