メニュー多彩「プロ仕様」実感 アビスパ主催のトレーニング教室 震える筋肉と「対話」… [福岡県]

清田さんの指導の下、トレーニングに取り組む記者(奥)
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コーチ役の清田祥之さん(左)と弘津愛理さん
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 25周年を迎えるシーズンが開幕したサッカーJリーグで、迫力のプレーを生むのは鍛えられた選手の肉体だ。25年前、小学校のゴールにシュートを突き刺すたび、「カズダンス」など人気選手の動きをまねていた私。あの頃の体の躍動を目指し、アビスパ福岡主催の一般向けトレーニング教室の門をたたいた。

 17日夜、福岡市東区にある「福岡フットボールセンター」。県サッカー協会の施設で、人工芝と天然芝のグラウンド計4面にナイター設備を備える。ここの研修室で「大人のトレーニングクラブ」が開かれた。

 プロ選手が取り入れている筋力トレーニングや体幹トレーニングを基に、市民向けに作ったメニューを体験できるという。

 コーチ役の清田祥之さん(59)は、アビスパや川崎フロンターレなどサッカー、ラグビーのプロチームで長くトレーナーを務め、現在はスタッフ8人を抱える会社を運営。アビスパにもトレーナーを送っている。補助役の弘津愛理さん(24)は清田さんの弟子として高校の部活で選手を支えるなどして修業中だという。

 2人の指導で「プロ仕様」のトレーニングが始まった。

    ◇      ◇

 「まずは体の現状を知りましょう」

 清田さんの導きで「ツーステップテスト」に取り組んだ。文字通り2歩、限界まで広げた大股で歩き、その距離を測る。2度目の挑戦で277センチを記録。「ほぼ20代と同じくらいですね」と清田さんの言葉。34歳の私はうれしい。

 腕立て伏せもあった。続けて何回できるか。他の参加者に見守られながら腕を震わせて回数を重ねる。

 「よしいける」「もう一丁」「まだいける」。体を持ち上げるごとに掛けられる清田さんの後押しの声。それも奏功し、40回に届いた。ただ「同世代並みですね」との言葉。こちらはちょっと残念。

 気を取り直し、本格的なトレーニングへ。「スクワットは、どうやってしてますか」。清田さんの問い掛けで参加者がそれぞれ立ち座りを繰り返す。それより効果が高い、と紹介されたのがスロースクワットだ。

 10秒間かけて太ももが床と平行になるくらいまで腰を下げ、そのまま10秒間止める。そして10秒間かけて立ち上がる。手は「前に倣え」のように前に伸ばした状態にする。

 「ずーっと筋肉に負荷を掛けているのが良いんです」とのことで、立ち座りの繰り返し50回より、スロースクワット5回の方が効果があるらしい。確かに太ももの震えが止まらない。「プロ選手も悲鳴を上げます」と清田さんは笑顔だ。

 スライディングディスクという円盤を足で踏んで行う足腰の運動や、マットに寝そべっての体幹トレーニング、バランスボールに両膝で立つといったメニューもあった。

    ◇      ◇

 あらゆる場面で「筋肉と『対話』してください」と清田さんから指示が飛ぶが、私の筋肉や関節は震えるばかり。「対話」が意味する「今どの部位に効いているのか理解して取り組む」という境地は遠かった。

 この日のトレーニングの種類はざっと20超。その多彩さは何より、体を知るプロのトレーナーの指導によるものだからだろう。一緒に参加した福岡市早良区の榎本素子さんも「いろんな種類をやってためになった。ずっと使ってなかったバランスボールを出してトレーニングを再開したい」と納得した様子だった。

 私は案の定、翌日から数日間の筋肉痛に見舞われたが、それだけ効いていたことは間違いない。「プロ仕様」の一端に触れ、充実した時間を過ごすことができた。

 大人のトレーニングクラブ 昨年11月から開催。今後、毎月開催予定で、次回は3月31日午後6~8時、福岡市東区香椎浜ふ頭1丁目の福岡フットボールセンターで行う。30歳以上の男女が対象で、参加費は2160円。定員20人。申し込み、問い合わせはアビスパ福岡=092(674)3041。

=2018/02/28付 西日本新聞朝刊=

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