被災地の空に100匹のこいのぼり 九州豪雨10カ月 朝倉・石詰集落 県内外から提供続々 [福岡県]

家や農地が流され、土砂崩れが起きた石詰集落の空を舞うこいのぼりを見詰める小嶋喜治区長
家や農地が流され、土砂崩れが起きた石詰集落の空を舞うこいのぼりを見詰める小嶋喜治区長
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 九州豪雨の発生から10カ月となった5日、川の氾濫によって、多くの住民が家屋や農地を流された朝倉市松末(ますえ)地区の石詰集落の空を約100匹のこいのぼりが舞っていた。住民が「復興へ向けて古里を明るくしたい」とこいのぼりの提供を呼び掛けたところ、県外からも寄せられた。20日まで空を泳ぐ予定だ。

 集落では5人が犠牲になり、全15世帯の住民の多くは仮設住宅などで暮らしている。集落で暮らすのは2世帯。壊れた家屋や山が崩れた跡は残ったままで農地も土砂に覆われている。

 川などの復旧事業のため仮設道路を頻繁に行き交う工事車両を見ながら、集落の区会長、小嶋喜治さん(62)は「こいのぼりによって工事関係者の心にゆとりを提供したい」と語る。

 こいのぼりは県内のほか長崎県や熊本県からも送られてきた。小嶋さんは「一日も早い復興を願うという手紙が一緒に添えられたものもあり、励まされる」と話した。

 こいのぼりは今も受け付け中。

=2018/05/06付 西日本新聞朝刊=

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