天神にイスラム礼拝室 県国際交流センターがアクロス福岡に 留学生「安心して外出」 [福岡県]

イスラム教徒などの利用を想定し、アクロス福岡に設置された礼拝スペース
イスラム教徒などの利用を想定し、アクロス福岡に設置された礼拝スペース
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 福岡を訪れたイスラム教徒らが気兼ねなく礼拝できるようにと、公益財団法人「県国際交流センター」が、アクロス福岡3階(福岡市・天神)にある同センターの交流拠点「こくさいひろば」に、礼拝スぺースを設置した。地元でアジアのイスラム圏からの留学生や訪日客が増える一方、礼拝用の空間が少ないため不自由を感じる人もおり、大きな助けになりそうだ。

 同センターによると、県内の礼拝用空間は、福岡空港国際線ターミナルビル(同市博多区)内の礼拝室や、モスク(イスラム教の礼拝所)の「福岡マスジド」(同市東区)など数カ所だけ。天神地区にはなく、ここ数年、留学生から相談が多く寄せられ、4月に「こくさいひろば」に設置された。

 スペースは5・4平方メートルで、じゅうたんが敷かれている。周囲のついたてには正座して礼拝する人のイラストが張られ、一目で礼拝スペースと分かる。日に数人が利用するという。

 イスラム教徒は毎日5回の礼拝が課せられており、インドネシア人留学生アウリア・ラハマンさん(24)=同市西区=は「仕方なくデパートの廊下で礼拝した経験もあるが、落ち着かなかった。礼拝スペースがあれば、安心して天神に外出できる」と歓迎する。

 同センターによると、イスラム圏のうち、県内ではインドネシアとマレーシアからの留学生や訪日客の増加が目立つという。法務省の調べでは、昨年の両国からの県内訪問者数は約1万2100人で、13年の約7360人から6割以上伸びた。

 利用時間は午前10時~午後7時(年末年始は休み)。イスラム教徒以外も礼拝に使える。

=2018/05/25付 西日本新聞朝刊=

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