川崎産野菜に恋、移住しパン店 福岡市の夫婦再出発 「地域の農業に貢献したい」 [福岡県]

川崎町にオープンしたパンとお菓子のアトリエ「IKURI」のオーナー篠崎海太郎さん(右)と妻の恵子さん
川崎町にオープンしたパンとお菓子のアトリエ「IKURI」のオーナー篠崎海太郎さん(右)と妻の恵子さん
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「IKURI」で販売しているパン
「IKURI」で販売しているパン
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 福岡市南区でパン店を経営していた夫婦が、川崎町に場所を移し「パンとお菓子のアトリエ『IKURI(いくり)』」を営業している。決め手になったのは「野菜がずばぬけておいしい」。スモモの一種「イクリ」が実る同町の野菜レストラン「ラピュタファーム」内で、1日から地元の農産物を生かしたオリジナル商品を売り出している。

 オーナーの篠崎海太郎さん(44)は2011年、妻恵子さん(41)と福岡市南区大楠にパン店「レ・プティ・カレ」を開店した。近くには、約10軒の同業店がしのぎを削っていた。

 12年に川崎町で初開催された県内外の人気パン店が集う「かわさきパン博」出店のために同町を訪問。そこで食べた同町産の小松菜のおいしさに驚いた。以後、店で週に1回、同町から仕入れた小松菜やシイタケ、ナシなどの販売を始めると、売れ行きは好調。素材のよさを実感した。

 大楠の人気店として軌道に乗り始めた17年、道路拡張工事に伴い閉店を決意。パン博関係者から川崎町での開業を勧められた。自然の豊かさや、手嶋秀昭町長からは空き家を案内してもらうなど人情にも触れて移住を決意。同町安真木の民家を購入し、ラピュタファームの杉本利雄社長(52)の協力で店を構えた。

 店内には、生地に野菜を練り込んだ「小松菜食パン」「ゆずこしょうめんたいフランス」など10種類のパンが並ぶ。恵子さんが手掛ける「ブルーベリー&クリームチーズのマフィン」「ゆずマドレーヌ」などの菓子も好評。酵母もラピュタファームのブドウから作るこだわりようだ。

 篠崎さん夫妻は「地元の材料を使った他にないパンを作って地域の農業に貢献したい」と話している。

 営業時間は午前11時~午後4時半。月、木曜日は定休日。

=2018/06/14付 西日本新聞朝刊=

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