偽電話詐欺被害額55%減 今年上半期、県警発表 ATM利用制限が奏功 [福岡県]

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 県警は26日、県内の今年上半期(1~6月)の偽電話詐欺被害件数が前年同期比38%減の188件、被害額が同55%減の2億2875万円だったと発表した。地場銀行や信用金庫では昨年3月から、現金自動預払機(ATM)で過去3年間振り込みしていない70歳以上の顧客を対象にATMから振り込めなくする取り組みが広がっており、県警はこのため偽電話詐欺の減少につながったとみている。

 県警によると、特に減ったのは、保険料の払い戻しなどと偽りATMで現金を振り込ませる「還付金詐欺」で、同95%減の6件となった。一方、受け取り役に現金などを渡させる「オレオレ詐欺」は同5%増の59件、コンビニで支払わせる「架空請求詐欺」は同8%減の107件、高齢者以外の幅広い世代から融資を装い担保金をだまし取る「融資保証金詐欺」は同17%増の14件など、ATMを使わない詐欺は大幅な減少とはならなかった。

 最近は警察官や百貨店従業員を名乗ってキャッシュカードをだまし取る詐欺が相次いでおり、被害は42件(同162%増)、被害額は約5500万円(同303%増)だった。

 県警が上半期に検挙した偽電話詐欺事件の容疑者は35人(同2人増)。声かけなどの対策による阻止件数は322件(同30%減)、阻止した額は1億9524万円(同52%減)だった。

 県警は「金の受け取り役が自宅を訪れるまで電話をつないだままにして、周囲に相談させない手口も目立つ。電話でお金の話が出たら、全て詐欺だと疑ってほしい」と呼び掛けている。

=2018/07/27付 西日本新聞朝刊=

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