技能実習生受け入れ事業所 6割超で法令違反 福岡労働局17年調査 [福岡県]

 福岡労働局は31日、外国人技能実習生を受け入れている県内228事業所に対し2017年に立ち入り調査をした結果、6割を超える144事業所で労働基準法などの法令違反を確認したと発表した。作業で使用する機器に必要な安全措置を講じていなかったり、違法な長時間労働を強いたりしていた。

 労働局によると、15年に4843人だった県内の実習生は、17年に9170人と急増。これに伴い、違反事業所数も15年の74から17年の144に倍増した。

 ある衣類製造業者では、荷物の運搬に扉のないエレベーターを使用。実習生が2階フロアからエレベーター内へ転落し、けがを負った。定期健康診断を実施しておらず、時間外労働の割増賃金も適切に支払っていなかったため、労働局が是正勧告した。

 金属製品製造業者は、実習生4人に月80時間超の違法な時間外労働をさせていた。最も多い実習生で145時間だったという。

 労働局監督課は「各業界が人手不足の中で、安価な労働力として技能実習生が受け入れられている。技能を伝えるという本来の趣旨を理解してほしい」と話している。

=2018/08/01付 西日本新聞朝刊=

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