「大規模盛土造成地」の地図公開 地滑りのリスク確認を 地盤の亀裂など点検呼び掛け [福岡県]

大規模盛土造成地を分かりやすく図示したマップ。県のホームページから閲覧できる。
大規模盛土造成地を分かりやすく図示したマップ。県のホームページから閲覧できる。
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 地震や豪雨による地滑り被害のリスクを抱える「大規模盛土造成地」の所在を広く知ってもらうため、県は県内11市町の造成地を図示した「大規模盛土造成地マップ」を県のホームページなどで公表している。該当する地域の住民に宅地の擁壁の点検を促し、周辺住民に注意喚起することで、災害時の被害防止につなげる狙い。

 県都市計画課によると、大規模盛土造成地は谷や傾斜地に土砂を盛り固めた造成宅地。盛土面積が3千平方メートル以上の「谷埋め型」と、元々の地盤の傾斜が20度以上で、盛り土の高さが5メートル以上の「腹付け型」の2種類がある。熊本地震では造成地の家屋が傾いたり、盛り土が擁壁を破り流れ出したりする被害が出た。

 県は2016~20年度、福岡、北九州、久留米の3市を除く57市町村で、大規模盛土造成地の所在を調査する計画。16年度は11市町村で調査したが該当はなく、17年度は調査対象の12市町のうち11市町で見つかった。8月末から17年度分を公表し、内訳は市が行橋、豊前、中間、宗像、福津の5市で、町が芦屋、水巻、岡垣、遠賀、苅田、みやこの6町。築上町にはなかった。

 県は残り34市町についても20年度までに調査し、来年度以降も順次公表する。マップは、造成前の1940年代の地形図と現在の地形図を比べ現地調査をし、盛り土によって地形が変わった箇所を把握した。

 同課は「該当する地域住民には、過去の地震や水害によって住宅の擁壁や地盤に亀裂などがないか点検してほしい」としている。

=2018/09/04付 西日本新聞朝刊=

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