県内17ダム貯水率54・2% 平年比大幅減、夏の少雨影響 [福岡県]

写真を見る

 今夏の少雨が、県内のダムにも影響を与えている。主要17ダムの直近の平均貯水率は54・2%(3日現在)で、同時期の平年値(1日現在)を23・9ポイントも下回っている。県は「ただちに水道水が不足する状況ではない」とする一方、今後もまとまった雨が降らなければ渇水も懸念されるとして、節水を呼びかけている。

 県が公表している主要ダム貯水状況(3日現在)によると、17ダムのうち農業用の日向神ダム(八女市)はすでに貯水率0%。ダム湖にたまった底水の放流も限界となり、打開策は見いだせていない。

 生活用水に使われているダムも、潤沢にはほど遠い。貯水率が最も低いのは力丸ダム(宮若市)で、44・4%と半分未満。江川ダム(朝倉市)と寺内ダム(同)も52・5%しかなく、この3ダムはいずれも平年値と比べると、25~30ポイント近く低い状況だ。

 今年は例年より梅雨明けが早かったことに加え、その後もまとまった雨がほとんど降っていない。8月の県内雨量を主要地点別で見ると、福岡が平年比26・5%、朝倉が同12・5%しかなく、飯塚(同9・2%)や行橋(同7・1%)に至っては1割にも満たない。近畿地方などに甚大な被害をもたらした台風21号も、貯水という点では県内の「水がめ」に寄与することはなかった。

 福岡管区気象台発表の1カ月予報によると、今後の雨量は平年並みか多いとみられるが、劇的な回復までは見通せない。県水資源対策課は「いたずらに危機感をあおるつもりはないが、水を大切に使うことを心がけてほしい」としている。

=2018/09/06付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]