1カ月に残業128時間も 運転手雇用の162事業所 福岡労働局調査 [福岡県]

 福岡労働局は、2017年にトラックやバス、タクシーなど運転手を雇用している県内の事業所に立ち入って調べたところ、162事業所が労働基準法などの法令に違反していたとの調査結果を発表した。トラック運転手の1カ月の時間外労働(残業)が128時間で、拘束時間が307時間に及んだケースや、本来は割り増しすべき賃金の未払いが確認された。

 労働局によると、業種別で違反が集中していたのはトラックの138事業所。次いでハイヤー、タクシー14事業所▽バス6事業所▽その他4事業所-だった。

 162事業所のうち、最も多かった違反は、規定を超える残業で、全体の約6割を占めた。残業中の割増賃金の未払いが約2割、休日の取得不足が約1割だった。

 貸し切りバスを運行するある事業所では、運転手の1日の拘束時間が最大16時間45分だった。調査した4週を平均した1週当たりの拘束時間も最大79時間48分に上った。

 歩合給と固定給を組み合わせているあるタクシー会社では、運賃収入の少なさから、最低賃金額を下回る収入しか得られなかった運転手がいた。

 こうした事業所には労働基準監督署が是正勧告をしている。労働局監督課は「事業所だけではなく、運送を依頼する企業も含め、業界全体で改善を図る必要がある」と指摘する。

=2018/09/08付 西日本新聞朝刊=

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