農業ボランティアセンターが休止 今後は事前登録制 農家の依頼に応じ派遣 [福岡県]

朝倉市杷木若市のイチゴ園で土砂を撤去する農業ボランティアたち
朝倉市杷木若市のイチゴ園で土砂を撤去する農業ボランティアたち
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 九州豪雨の被災農地復旧に訪れるボランティアの受け入れ窓口となっていたJA筑前あさくらの「農業ボランティアセンター」(朝倉市)が16日をもって活動を休止した。農家の依頼に基づく当面の復旧作業がほぼ完了したため。ただ、農家からの派遣依頼は今後もあり得るため、事前登録した人をニーズに応じて呼ぶ方式に改め、ボランティアの派遣自体は継続する。

 同センターは昨年11月3日に開設された。週末を中心に県内外から集まったボランティアを、農地から土砂や流木を撤去する作業などに派遣。同JAによると、1年ほどで、延べ約5200人が約100カ所の農地を復旧させたという。

 最終日の16日は、遠くは山口県などから集まった約80人が、残る柿園など4カ所で作業。同市杷木若市のイチゴ園では、土砂が10~15センチほど積もったままだったが、ボランティアがスコップなどではぎ取って撤去。園を経営する男性は「ボランティアが来たのは実はこれが最初。ひどい状況だった他の農家が終わるのを待っていた」と話した。

 今後は、ボランティア希望の100人程度に事前登録してもらい、必要に応じて連絡を入れる「登録制」に移行。これまで何度もボランティアを行い、この日もイチゴ園に入った太宰府市の自営業入江亮さん(50)は「遠慮してボランティアを依頼していない農家がまだいるのでは。私も事前登録をしたい」と述べた。

 朝倉市と東峰村では、同JAとは別に、地元住民らが立ち上げた数グループも農業ボランティアを受け入れており、こちらは当分、受け入れを継続する。事前登録方法は同JAのフェイスブックで19日以降に告知する。

=2018/11/17付 西日本新聞朝刊=

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