九大研究者が復興案 朝倉で支援団 住民200人に紹介 [福岡県]

九州豪雨の研究報告会に詰めかけた住民ら。報告者へ質問する場面もあった
九州豪雨の研究報告会に詰めかけた住民ら。報告者へ質問する場面もあった
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 昨夏の九州豪雨の被災地をサポートする九州大の研究者グループ「災害復興支援団」が17日、朝倉市内で研究報告会「九州北部豪雨災害からのメッセージ」を開いた。災害から1年4カ月が過ぎる中、九大の災害研究やサポートの現状のほか復旧・復興への提案などを、住民向けに分かりやすく紹介。約200人が熱心に聞き入った。

 研究者約50人でつくる支援団は豪雨直後から朝倉市と東峰村に入り、住民を交えた復興計画づくりにも携わった。両市村とともに主催した支援団の報告会は地元では初めてという。

 研究者15人が、災害当時の気象など災害の発生原因のほか、河川や山の被害の特徴、復旧・復興へ向けて仮設住宅の環境改善など多様な研究の成果を発表。住民から質問も寄せられた。

 このうち被災集落の再生を住民たちが論議している集落会議に関する報告では、朝倉市内17集落の会議に支援団が約70回参加したことが報告され、「集落会議は復興計画に地元の意見を反映させる大切な合意形成の場」と強調された。

 朝倉市と東峰村の住民代表も登壇し、メッセージを披露。豪雨時に高齢者らに避難を呼び掛けた東峰村の和田将幸さん(44)は「早めの避難の大切さを多くの人に伝えていきたい」。同市東林田地区で復興策を探る若者グループの塚原健児代表(33)と時川匡樹(まさき)副代表(31)も「被災した地元に安心できる公園と失われた桜並木を誕生させ、地域の発展を目指していきたい」と将来ビジョンを語った。

=2018/11/18付 西日本新聞朝刊=

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