「30歳の成人式」集まれ! 嘉飯山地区の同級生 “本当の大人”の結束を地域の力に [福岡県]

「30歳の成人式」に向けて結束を固める澤田聖士さん(手前右端)ら実行委員のメンバーたち
「30歳の成人式」に向けて結束を固める澤田聖士さん(手前右端)ら実行委員のメンバーたち
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 飯塚市、嘉麻市、桂川町からなる「嘉飯山地区」の出身・在住者で本年度30歳の人たちを対象にした「30歳の成人式」が来年1月13日、飯塚市の嘉穂劇場で開かれる。企画したのは、同地区で生まれ育った30歳の仲間たち。「高齢化が進む地元に若者が集う場を設け、地域の活性化につなげたい」と実行委員会をつくり準備に奔走している。

 「お世話になった飯塚市に恩返しをしたい」。こう語るのは実行委員長の澤田聖士さん(29)。同市の飯塚第一中、嘉麻市の嘉穂工業高(2007年3月閉校)を卒業後、旅行会社の勤務などを経て福岡市内で採用コンサルティング会社を経営している。

 企画のきっかけは昨年夏、知人から「30歳の成人式をうたう同窓会が各地で催されている」と聞いたこと。地元に思いを巡らせ、故郷の心地よさがよみがえった。その一方、自身の20歳の成人式を振り返ると、地元への感謝を抱くことなく「受け身」で式を終えていて、悔いが募った。

 「精神的、経済的に自立し、『本当の大人』になった30歳の節目だからこそ、原点に返る意味があるのでは」。澤田さんは気の置けない小中高の同級生に相談し、昨年末に実行委員会を組織。18年度の「成人の日」の開催を目指し、地元商店の協賛や3市町の後援も取り付けた。

 仕事や育児の合間に話し合いを重ねてきた約50人の実行委員たち。開催日は成人の日の前日となったが、当日のメイン企画として、同郷の友の多様な生き方を知ってもらう「30歳の主張」を用意。脳梗塞で左半身がまひしたシングルマザーなど数人がスピーチする。福岡出身の映画監督小田憲和さん(30)が飯塚を舞台に特別製作した短編映画「30回目のノーベンバー」を上映するほか、参加者同士の懇親タイムも設ける。

 「気兼ねなく参加してほしい」との思いから参加費は無料にする一方、19年度、同様の集いを催す後輩への「寸志」として参加者から寄付金を募る。義理人情に厚い「川筋気質」に訴え、地元に根付くイベントにする狙いだ。澤田さんは「若者同士の横のつながりは街の魅力につながるはずだ」と力を込める。

 「30歳の成人式飯塚2019」(飯塚市、嘉麻市、桂川町後援)は午後3時開会。参加予約や詳細の確認は公式ホームページで。

=2018/12/16付 西日本新聞朝刊=

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