プレジャーボートの事故防げ 7管が啓発アニメ制作 山口情報官が絵と脚本 [福岡県]

アニメを完成させた山口祥太朗情報官(左)たち
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プレジャーボートの整備の大切さを訴えようと、第7管区海上保安本部が制作したアニメのワンシーン。主人公の男性が海に投げ出される
プレジャーボートの整備の大切さを訴えようと、第7管区海上保安本部が制作したアニメのワンシーン。主人公の男性が海に投げ出される
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 多発するプレジャーボートの海難事故を防ごうと、第7管区海上保安本部(7管、北九州市)は、整備の大切さを訴える漫画仕立ての啓発アニメを作った。企画した交通部安全対策課の山口祥太朗情報官(29)は脚本とイラストも担当。巡視船の乗組員として現場に何度も立ち会った経験をもとに、事故の恐ろしさなどを描いている。

 7管によると、管内の九州北部と山口県西部で海難事故に遭った船舶は昨年までの10年間で4067隻。このうちプレジャーボートが1506隻と最多で、4割近くを占める。原因で最も多いのが整備不良による故障で266隻に上った。

 アニメは約7分。会社員の男性がプレジャーボートに乗って1人で海釣りに出掛け、携帯電話が通じない沖合でエンジンが不調に。大波で海に投げ出されるが、妻の118番で駆け付けた海上保安官に救助され、男性は整備を怠っていたことを深く反省する内容だ。

 制作のきっかけは、山口さんが小型船舶免許更新時の安全指導を担当した際、退屈そうにしている出席者たちの姿を見たことだった。「関心を引きつける方法はないか」と考え、学生時代から得意だった絵を使って啓発用のアニメを作ることを思い付いた。

 山口さんは、福岡スクールオブミュージック&ダンス専門学校(福岡市)に協力を依頼。声優を希望する同校の生徒が登場キャラクターに声を吹き込み、BGMも挿入してもらった。

 編集作業も含め、完成させるまで約半年かかったという山口さん。「船だまりで野ざらしにしているプレジャーボートで急に出航するのは危険。普段から整備を欠かさない大切さを認識してほしい」と話している。アニメは小型船舶免許の更新講習で上映予定。動画サイト「ユーチューブ」でも公開している。

=2018/12/28付 西日本新聞朝刊=

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