地域おこし新聞部発足、情報を共有 昨年末創刊号 絆強め悩みも解消 [福岡県]

創刊号を手に団結を誓う「新聞部」のメンバーたち
創刊号を手に団結を誓う「新聞部」のメンバーたち
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 県内の自治体で活動する地域おこし協力隊の隊員有志らが昨秋、「新聞部」を発足した。新聞発行を通じて県内38市町村にいる隊員147人で情報を共有し、「オール福岡」で地域を盛り上げるねらいだ。

 協力隊は、都会から地方への移住者が地域振興などに取り組む国の事業。市町村が採用し1~3年の任期で活動する。一方、全国の隊員約4800人のうち2割近くが任期途中に退職。県市町村支援課は「現地で起業し辞めるケースもあるが、多くは仕事の内容になじめないことなどが原因」と明かす。

 新天地で不安や孤独に陥る隊員もいることから、同課は横のつながりを広げようと発信力に定評のある数人に「新聞部」の発足を呼び掛けた。大刀洗町のシーモア・カオリさん(42)▽赤村の長瀬加菜さん(39)▽香春町の手島順也さん(35)▽糸島市の佐藤美奈子さん(31)-が応じ、同課の林明寿佳さん(27)を加えた5人で9月に「福岡県地域おこし協力隊新聞部」を創部。取材や執筆を進めてきた。

 昨年末に創刊したA3サイズの新聞のタイトルは「つながりタイ新聞」。アメリカンコミック風のデザインで、デザイナーとしても活動するシーモアさんが編集を担当した。残りの4人はそれぞれの特性を生かしたコーナーを受け持ち、佐藤さんの「情報発信講座」では2社以上の新聞記者に同時に取材してもらう方法などを紹介。元テーマパーク社員でスタッフの育成係を務めた長瀬さんは、「お悩み相談室」と題して隊員たちの悩みに前向きにアドバイスする。

 個性的な仲間を取り上げる欄や、物産展などのイベント情報を載せてコラボを呼び掛ける欄もあり、県内全60市町村を通じて各隊員に配布した。今後は2カ月に1回のペースで発行し、会員制交流サイト(SNS)で一般向けにも発信する予定という。部長の手島さんは「隊員同士のつながりは新しい発見や成果を生むと信じている。みんなで大きな仕事ができる日が楽しみです」と期待を込めた。

=2019/01/09付 西日本新聞朝刊=

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