県内17ダム貯水率48% 少雨影響、同時期20ポイント下回る 自治体が節水呼び掛け [福岡県]

少雨で貯水率が低下している那珂川市の南畑ダム
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 昨年夏以降の少雨の影響で、福岡県内主要17ダムの平均貯水率が48・1%(16日現在)と50%を割り込み、同時期の平均貯水率(68・7%)を20ポイント以上、下回っている。県は「すぐに県民生活に影響が出ることはない」とする一方、気象予報では当面まとまった雨は見込めず、自治体は節水を呼び掛けている。

 県によると48・1%は、直近20年では渇水対策本部が設置された2003年(41・1%)に次いで低い。南畑ダム(那珂川市)は貯水率17・8%と最低だ。

 福岡市が取水する南畑ダムなど市内外のダム8カ所の合計貯水量は18日現在、約1721万立方メートルで、この30年間では1994~95年の大規模渇水時に次ぐ少なさとなっている。8ダムの平均貯水率は、主要17ダムの平均よりさらに低い36・9%で、平年値(61・19%)も20ポイント以上、下回っている。ただ、4月以降に供用開始される県内最大貯水量の五ケ山ダム(那珂川市)には約3200万立方メートルの水がたまっており、福岡市水道局は「まだ危険なレベルではないが、引き続き節水をお願いしたい」と呼び掛けている。

 貯水量の低水準の要因は昨夏以降の雨の少なさだ。福岡市内では昨年8~12月が平年の7割の394ミリしか降っていない。特に農業用水の利用が多い8月が52ミリで、平年の3割だったことが貯水低下に影響した。平年は3月以降に「菜種梅雨」と呼ばれる春の長雨が降るため、市はそこでの“恵み”にも期待している。

 江川ダムがある朝倉市は昨夏の少雨で農業用水が不足し、秋口に福岡市と共同で生活用水250万立方メートル分を農業用に使ったという。冬季の渇水に対しては「農業用の需要が減少するため、逆に生活用水に融通してもらうこともあり得る」(朝倉市水道課)という。

 行橋市内を流れる今川の上流部の油木ダム(添田町)も貯水率が32・5%と低下傾向。水量が足らず、今月13日に市内であった消防出初め式では祝賀放水が取りやめになった。

 福岡管区気象台によると、1月も福岡市内などでは少雨が続いている。県内は20日が一時雨の予報だが、ダムの貯水が回復するまでの大きな雨は期待できないという。県水資源対策課は「常日頃から水を大事に使ってほしい」としている。

=2019/01/19付 西日本新聞朝刊=

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