新国富指標の活用例報告 福岡市でシンポ、自治体関係者ら議論 [福岡県]

新国富指標を使ったまちづくりについて意見が交わされたシンポジウム
新国富指標を使ったまちづくりについて意見が交わされたシンポジウム
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 国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」と新しい経済指標「新国富指標」をテーマにしたシンポジウムが15日、福岡市中央区天神のアクロス福岡で開かれた。研究者や自治体関係者が、新たな指標を使ったまちづくり策について議論を深めた。

 シンポは「国内外の地域活性化策の事例を共有し、より豊かなまちづくりにつなげる」として、研究機関の日本学術会議若手アカデミーが企画した。

 新国富指標は、自然や健康レベルなどを地域資産と捉えて数値化した指標で、地域振興に活用する自治体が出始めている。シンポでは、久山町の久芳菊司町長が、豊かな町にするために何に投資してほしいかを探る住民調査を基に、公園整備など6事業約2200万円分を予算化した新国富の活用事例を紹介。「新国富は持続可能な社会をつくる上で有効なツール(道具)。住民の満足度を高め、住み続けたい町となるよう挑戦を進める」と述べた。

 宮若市の有吉哲信市長も「ふるさと納税を活用し、子どもへの投資を進めたい」として新国富を使った住民アンケートを進めていることを報告。新国富を研究している九州大都市研究センター長の馬奈木俊介氏は「地域の豊かさのレベルを、自治体や企業と一緒に上げていきたい」と話した。

=2019/01/21付 西日本新聞朝刊=

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