反対「21」巡り攻防 空港出資条例案の再議決 福岡市議会 [福岡県]

 福岡市議会で予定される、福岡空港の新運営会社に対する出資条例案の再議決は、反対票が「21」に届くかどうかが焦点になってきた。届いた場合、自民党市議団などの賛成票は再可決に必要な出席議員の3分の2を確保できない。3月の修正可決時における反対票は「20」。自民の橋田和義市議が退会届を提出し、再議決で反対すると表明したことを受け、自民は6日、慰留に乗り出した。橋田氏は7日に最終的な賛否の結論を出すと話した。

 市議会の定数は62。再議決で反対票が21に届いた場合、他の全ての議員が賛成に回ったり、退席者が出たりしても賛成票は「3分の2」を上回らない計算になる。このため、賛成、反対両サイドが橋田氏などの動向に神経をとがらせている。

 自民が議員提案し、市民クラブが修正した条例案は3月28日の市議会本会議で賛成39、反対20で可決された。緑とネットの2人は退席した。高島宗一郎市長が再議を申し立てたため、条例案は11日か12日、自民出身の小畠久弥議長を含む62人で再議決される。地方自治法の規定では、出席議員の3分の2以上が賛成すると可決が確定し、3分の2未満だと廃案となる。

 自民は橋田氏の退会届の取り扱いを保留しており、光安力会長はこの日の会議後、「明日(7日)も会議を開いて慰留に全力投球する」と述べた。一方、橋田氏は「思っていた以上に引き留められ、腹を割って話した」とし、条例案への賛否と自民を退会するかどうかについて、7日に最終結論を出すと明言した。

 橋田氏は条例案の共同提出者の1人に名前を連ねていることもあり、野党会派の中には橋田氏が再議決で反対に回る場合、議員辞職勧告決議案の提案を検討するとの声も出ている。

=2017/04/07付 西日本新聞朝刊=

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