暴追運動のシンボルに 春吉交番、組事務所跡近くに移転 福岡県警 [福岡県]

移転する現在の春吉交番。来訪者が車を止めるスペースはない=福岡市中央区
移転する現在の春吉交番。来訪者が車を止めるスペースはない=福岡市中央区
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 福岡中央署の春吉交番が本年度内に、福岡市中央区春吉3丁目から2丁目へ移転する。移転先は暴力団の対立抗争で火炎瓶が投げ込まれた組事務所跡地のそば。この事務所を暴力団追放運動で撤去に追い込み、約2千人分の署名を集めて交番移転を求めた地域住民たちは「新たな安全安心の拠点、暴追のシンボルにもなる」と歓迎する。

 今の交番は1982年に開設し、飲食店が集まる春吉大通り沿いにある。敷地が手狭なこともあり、10年ほど前から「もっと広くて目立つ場所に移してほしい」と住民の要望が寄せられていた。

 春吉2丁目では昨年1月、対立抗争で指定暴力団山口組系一道会の組事務所に火炎瓶が投げ込まれる事件が発生。近くに小学校もあるだけに住民らは暴追運動を展開し、組事務所近くに交番の移転を求める署名活動も始めた。

 昨年7月、住民は署名を県警と福岡市に提出し、事務所跡地に近い市有地(約130平方メートル)に交番を移すよう提案。市も要望を受け、土地を貸すことに同意した。組事務所は使用差し止めの訴訟の結果すでに解体されたが、以前から住民の要望が出ていたこともあり県警が移転を決めた。

 新しい交番の場所は、昨年開通した市道渡辺通春吉線沿いで、春吉2丁目交差点の近く。署名集めに参加した住民の一人は「昔に比べて深夜営業の店が増え、遅くまで出歩く人も多い。パトカーが止まるだけで犯罪の抑止につながる」と期待した。

 鍛治田敬署長は「事務所の早期撤去は暴追運動の成果。現交番より目立つ場所にある新交番でも、住民の協力を得ながら治安維持に努めたい」と話している。

=2017/04/20 西日本新聞=

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