山笠「台上がり」VR体験 福岡市、ふるさと館などで映像公開 「櫛田入り」舁き手が眼下力走 [福岡県]

櫛田入りの場面で「台上がり」視点のVR映像。右側には腕を突き出した人形も見える(福岡市提供)
櫛田入りの場面で「台上がり」視点のVR映像。右側には腕を突き出した人形も見える(福岡市提供)
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ゴーグル型ディスプレイを装着して博多祇園山笠のVR映像体験に興じるドイツ人留学生たち
ゴーグル型ディスプレイを装着して博多祇園山笠のVR映像体験に興じるドイツ人留学生たち
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 福岡市は1日、博多祇園山笠のクライマックス「追い山」を、疾走する舁き山笠に乗った「台上がり」の視点から体験できるバーチャルリアリティー(VR、仮想現実)映像の公開を始めた。流の幹部など限られた人間だけに許された“栄光の座”からの風景を360度見渡せる迫力の映像。博多町家ふるさと館(同市博多区)など4カ所にゴーグル型ディスプレーによる体験コーナーを開設、動画サイト「YouTube(ユーチューブ)」などでも配信している。

 他の体験コーナーは、福岡市観光案内所(天神)▽福岡アジア美術館(博多区)▽福岡空港国際観光案内所(同区)。無料だが、博多町家ふるさと館は入館料200円が必要。

 映像は7本。時間は2分40秒~3分57秒で、英語、中国語、韓国語の字幕も入る。うち5本がVR映像で昨夏の祭りで360度撮れるカメラ計8台を一番山笠・中洲流の舁き山笠や沿道などに設置して撮影した。

 台上がり視点の映像は、「櫛田入り」で眼下を力走する舁き手の息づかいまで伝わってきそうな臨場感。首を回せば、突き出された人形の腕が目に入り、店の看板や見物客の顔が視界の端を流れていく。通常は見られない視点の映像は圧倒的な現実感で迫ってくる。

 残る2本は、山笠の歴史や行事などについて紹介した通常の映像。

 この日、博多町家ふるさと館では、九州大のドイツ人留学生たちが体験。ゴーグルを着けて映像が始まると、周囲を見回しながら「ワオッ」と声を上げる場面も。フロリアン・ヴァークマイスターさん(24)は「自分が祭りの一部になった気分。山笠を実際に見てみたくなった」と興奮気味。同市観光産業課の白石将俊課長は「言葉では伝えにくい魅力が一目で分かる。活気ある福岡市を発信したい」と話した。

=2018/02/02付 西日本新聞朝刊=

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