史料100点、伊都国の王都探る 国史跡記念し企画展 糸島市の伊都国歴史博物館 [福岡県]

前漢の皇帝から伊都国の王に下されたとみられる金銅四葉座飾金具。左は復元品
前漢の皇帝から伊都国の王に下されたとみられる金銅四葉座飾金具。左は復元品
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三雲・井原遺跡の番上地区から出土した弥生時代末ごろの石すずり片
三雲・井原遺跡の番上地区から出土した弥生時代末ごろの石すずり片
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伊都国の王都だったことを物語る副葬品が並ぶ会場
伊都国の王都だったことを物語る副葬品が並ぶ会場
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 中国の歴史書「魏志倭人伝」に登場する「伊都国」の中心集落とされる糸島市の「三雲・井原(いわら)遺跡」が国史跡となったことを記念する企画展「伊都国の王都を探る」が同市井原の伊都国歴史博物館で開かれている。王墓の副葬品や魏志倭人伝の記述を裏付ける弥生時代末ごろのすずり片など計48件約100点を展示している。3月11日まで。

 三雲・井原遺跡は、市東部の瑞梅寺川と川原川に挟まれた総面積60ヘクタールに及ぶ国内最大級の弥生時代から古墳時代にかけての集落跡。発掘は江戸時代にさかのぼる。1974年以降の調査で、甕棺(かめかん)や銅鏡、楽浪系土器、銅剣など多数の副葬品が出土。昨年10月、古代史を考える上で重要な遺跡として国史跡に指定された。遺跡全体のうち、王墓が確認された南小路地区など3カ所(計1万6千平方メートル)が対象となった。

 今回の企画展では、南小路地区から出たガラス璧(へき)と金銅四葉座飾(こんどうしようざかざり)金具(ともに県文化財)を展示。前漢の皇帝が伊都国の王と認め、贈ったものとみられる。すずり片は番上地区から出た2点に加え、昨年の再鑑定で弥生時代のすずりと分かった筑前町出土の2点も展示。弥生時代に文字文化が広く普及していた可能性を示している。

 企画展を担当した河合修学芸員は「糸島に重要な遺跡があったことを広く知ってほしい」と話している。

    ◇      ◇

■18日にフォーラム

 糸島市と市教委は国史跡記念イベントとして伊都国フォーラム「伊都国人と文字」を18日午前10時から、同市前原東の伊都文化会館で開く。九州大名誉教授で伊都国歴史博物館名誉館長の西谷正さんが記念講演。基調講演やシンポジウムもある。参加無料。市教委文化課=092(332)2093。

=2018/02/03付 西日本新聞朝刊=

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