ものづくり日本大賞の総理大臣賞 博多人形師、川崎さん受賞 表現力に評価「作風認めらた」 [福岡県]

「ものづくり日本大賞」の表彰状を手にする川崎幸子さん
「ものづくり日本大賞」の表彰状を手にする川崎幸子さん
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 国内のものづくり現場を支える優秀な人材を表彰する「第7回ものづくり日本大賞」の内閣総理大臣賞に博多人形師の川崎幸子さん(74)=福岡市中央区白金=が選ばれ、1月22日に首相官邸で開かれた表彰式で安倍晋三首相から賞状などが手渡された。博多人形師の受賞は初めて。川崎さんは「これまで頑張ってきたことへのご褒美」と感激している。

 ものづくり日本大賞は、製造・生産現場の中核を担う技術者や、伝統文化の「技」を継承する熟練の職人などを対象に隔年で表彰しており、今回の内閣総理大臣賞には全国から71人が選ばれた。

 川崎さんは人形師だった父虎雄さんに1962年から本格的に師事し、創作生活は半世紀を超える。弟修一さん(68)も人形師。卑弥呼や額田王など古代日本の女性を題材とした作品で知られ、博多人形の最高賞である内閣総理大臣賞を3度も受賞。2016年には厚生労働省の「現代の名工」に名を連ねた。

 人形の肌を一般的な「美人もの」のように白塗りせず、素焼きの風合いのまま“すっぴん美人”に仕上げるのが真骨頂。「この方が古代女性らしい雰囲気になる」と、35年以上もこの手法にこだわってきた。

 今回の受賞理由には、独特の質感を生み出す彩色技能や、女性の内面の強さ、激しさを表現する作風などが挙げられており、川崎さんは「長年続けた自分の作風が認められてうれしい。受賞を糧にさらにいい人形が作れるよう頑張りたい」と話した。

=2018/02/07付 西日本新聞朝刊=

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